こんにちは、相談員のぱるです。
先日、キャンプの保護者説明会をオンラインと対面で開催しました!今回はその時の様子をお伝えします。
初めてキャンプに参加するって、こどもにとってとても大きなチャレンジですよね!…でも、実は同じように、親にとっても大きなチャレンジなんです。(…と、子をもってなお実感している私です(笑))
我が子は知らないこどもたちと一緒にうまくやっていけるだろうか? ホームシックになりやしないだろうか? キャンプ場はどんなところ? どんなスタッフがいるんだろう??
…不安の種はつきないことと思います。何しろ、聞いたこともない長野の田舎の村にあるNPOが主催するというのですから!(苦笑)
そんな保護者の皆さんの不安をできるかぎり解消し、安心してこどもたちをキャンプに送り出してほしい!との想いから、キャンプ開催前に毎年保護者説明会を開催しています。
オンライン説明会 220名の保護者様が参加!
コロナ禍で会場に大勢が集まることが難しくなり、一昨年よりオンライン説明会を開催するようになりました。その後は社会的にオンラインイベント等への参加が一般的になってきたこともあり、今年はなんと申込者数が220名超!
機材確認も入念に行ない、数日前からリハーサルもして臨みますが、申込された皆さんが問題なくアクセスできるか?見聞きできるか?開始直前はやはり緊張の瞬間です。
時間となり、オンライン保護者説明会、開始!
司会進行はキャンプの長老を務める現場スタッフのバズ。キャンプの特徴や安全管理、スタッフの体制など、保護者がキャンプについて知りたいこと、気になることを画面で資料を共有しながら説明していきます。
そして、キャンプの様子を知ってもらうには映像が一番!ということで、昨年のキャンプの様子をまとめた映像を流しました。
▲こどもたちが川ではしゃいで遊んでいる様子や、がんばって包丁で野菜を切っている様子など映像で様子を伝えます
その後、5分間の休憩です。
実はオンライン、画面をずっと見ていると画面酔いされる方もいらっしゃいます。合間で休憩をとりつつ、この間に「チャット」機能を使い質問がある方には質問を入力して送信していただいています。
そして後半。キャンプ事務局の私からは、保護者の皆さんから質問の多い持ち物について、一つ一つモノを見せながら、どんなポイントで選んで持ってきていただくかを説明しました。
▲サンダルはかかとにストラップのある、川の中でも脱げないものを!
などなど、チェックポイントを実物を見せながら説明します
またもしもの際のケガや体調不良の際はどうするのか? 薬の持参やおねしょなど、事前に伝えておきたいことはどうすればよいのか?といった、保護者の皆さんから質問の多い項目についてもお伝えします。
基本的には、私たちが普段電話で聞かれるようなことを中心にお話していきます。
そして最後には、”質疑応答”として、それまでチャットで集まってきた質問の中から、特に多いものを中心にピックアップしてお応えします。対面ではないからこそ、皆さんの心配や不安の種を取り除けるよう、できるだけ一つ一つ丁寧に応えるようにしています。
最後は主催者挨拶として、事務局長のしんから挨拶。
最終的な参加者は220名でした!
対面とは異なり相互の細かなやりとりが難しいため、保護者の皆さんの反応がわからないですが(…たまたま知人がお子さんのキャンプ参加にあたりオンライン説明会に参加してくれていて、「説明がとてもわかりやすくて、よかったです!」とおっしゃっていただきました^^)、会場までわざわざ足を運ばずとも参加していただけるのは、やはり大きなメリットだなと思います。
特にここ数年は関西や四国など遠方から、また海外在住で夏休みに帰国するにあたり参加させるという方も多く、会場に足を運ぶのは難しい方にとってはよいツールかなと思います。
また「こどもと一緒に見ています!」という声もありました。そこもまたオンラインのメリットですね。
時間の限りもあり全ての質問には応えきれませんでしたが、どんなキャンプか?どんな団体か?キャンプに向けてどんな準備が必要か?等、大枠は知っていただくことはできたのではないかと思います。
東京説明会 40名の保護者様が参加!
東京説明会は、代表理事のだいちが講師を務める立教大学の講義室をお借りして開催しました。
スタッフは、現場担当のくみ、事務局からは私ぱる、そして代表のだいち。
基本的な内容はオンライン説明会と同じですが、会場でお顔を合わせるからこその距離感や緊張感もあり、まずはお決まりのアイスブレイクから始めました。
この日はお決まりの”じゃんけん”アイスブレイク。
「必ず勝つじゃんけん?!…えっ後だし?!それってありなの?!」と、早速笑いも起き、皆さんほぐされていきます。
キャンプでも、初めて顔を合わせた時に緊張するのはこどもも同じ。こうした楽しいゲームを織り交ぜて、自然と打ち解ける雰囲気を作るようにしているんですよ、とお伝えすると、なるほどと感じられた様子でした。
緊張感も解けてきたところで、説明開始。
ビデオ上映は、大きなスクリーンで音響も素晴らしかったので、迫力満点でキャンプの様子を観ていただけました!
そして休憩時間。
対面説明会で毎年多くの方が「来てよかった」と言われるのが、実際の持ち物の展示です。休憩時間は持ち物展示のスペースに多くの方が集まり、実際の大きさや素材を確認したり、写真を撮って参考にされていました。
また、それぞれ不安に思っていること、気になることをスタッフに直接質問に来られるので、お一人ずつ、丁寧にお答えしていきます。
そして後半の説明開始。
▲手元に送られてきた最終のお知らせ書類を確認しながら、皆さん真剣に聞いていらっしゃいました
事務局からいつも最後に強調してお伝えしているのが「キャンプへ向けて親子で準備」ということです。
● 何はなくとも体調を万全に!
● 荷物の準備やご飯のお手伝いなど、キャンプ中お子さん自身が困らないように、そして参加へのモチベーションを上げるためにも、お家でできることをやってきてください。
● そうはいっても実際のキャンプでは困ったことが起きることも。困ったら、とにかく自分から大人に声をかけるようお子さんにお伝えください。
キャンプに向けての親子の時間もまた、大切なのです。
事務局からの説明を終えたところで、質疑応答の時間です。
「寝るときは何を着て寝るんでしょうか?」
「大雨で川が増水するような場合はどうするのですか?」
などなどたくさんの質問が出ましたが、一つ一つ丁寧にお応えしました。
最後の挨拶は代表のだいちから。
「昨今、猛暑が続いたり、自然災害も多く起こっています。こんな時代だからこそ、『想い通りにならない状況を前向きに捉えて乗り越える知恵とセンス』をこどもたちには身に着けてほしいと思います。キャンプがそんな知恵やセンスを身に着ける機会になると信じています。」
多くの皆さんがうなづいて聞いてくださっていました。
終了後のアンケートでは、
「不安な点がいくつかありましたが、今日の説明で全て確認することができました!」
「スタッフの方の言葉遣いや態度がしっかりしていて、信頼できました」
「質問一つ一つに丁寧に的確に答えていて、とても安心しました」
といった声が多くありました。
私自身、キャンプ参加年齢のこどもたちがいるので、保護者の皆さんの不安や心配な気持ちはとてもよくわかります。また若いスタッフたちも皆、日々学童や山村留学の現場でこどもに向き合う保護者と接しています。
だからこそ、保護者と同じ目線にたって「何を不安に感じていらっしゃるんだろう?」と寄り添いながら質問にお応えすることを心がけています。
多くの方が説明会を通して当初の不安を解消することができたようで、こちらも安心しました。
両日の説明会参加者は合計260名、参加者全体630名の約4割の参加でした!
ただ、今回参加が難しかった方や、この後も準備を進めるにつれて不安なこと等も出てくるかと思います。
何かありましたら、お気軽に山賊キャンプ事務局までお問い合わせくださいね!
保護者の皆さんの安心が、こどもたちの安心にもつながりますので。
スタッフ一同、キャンプ場でこどもたちに会えることを心より楽しみにしております!!

泰阜村に来て18年。体を動かしてないと体調を崩すおてんば少女タイプ(?!)の一男二女の母。グリーンウッドスタッフとして・子育てママとして、村の様々な活動にかかわりながら、豊かな子育て環境を創り広めるべく日々奔走中。