山賊キャンプ for 中国のこども! Part1

1/15-21まで中国人のこども向けの山賊キャンプを実施しました!今回が初の試み。果たして言葉の壁、文化の壁を超えて、山賊キャンプが世界に通じるのか!? そのチャレンジの様子をお伝えします。

今回やってきたのは、中国の大連と黒竜江省の小学2年生から中学2年生まで6人のこどもたち。そもそもは中国人の金花子さんが「だいだらぼっち」や「山賊キャンプ」といったグリーンウッドの教育活動に関心を持ち、勉強ばかりで体験の少ない中国のこどもたちに体験させたい!という想いで始まりました。

今回苦慮したのは、文化と言葉の壁をどう越えるか?でした。例えば普通の山賊キャンプであれば、一番はじめは「山賊会議」でやりたいことを出してもらいます。しかし初めての日本で、しかも山の中。やりたいことと聞かれても…となってしまうのではないかとか、「こどもたちに話し合わせる」と言っても、行き詰るのがこどもたち。そんなときに言葉が通じない中でどのようにフォローできるのか?山賊キャンプの根幹が問われてしまいます。

とはいえ初めてのチャレンジです。悩むよりやってみる!そして初めてということは失敗も含めて全て「成果」となります。

そこで今回大事にしたのは、ご飯づくりやお風呂焚き、掃除といった「自分たちで暮らす」という山賊キャンプの根幹を大切にやっていくこと。遊びのプログラムはやりたいことを出すよりも、やりたいことを自由に遊べる「場」を用意することにしました。

そんなわけではじまった飯づくり。料理をしたことがないこどもたちばかり、と聞いていましたが、やはりおっかなびっくり。見ているこちらもハラハラします。こどもたち自身も「自分たちでご飯を作り、片づけもする」ということに戸惑っている様子でした。しかし、5泊6日のうち朝晩8回のご飯づくりをする中で、みるみる料理がうまくなっていくのは驚きました。元々手先が器用なのかもしれませんが、教わったことを、見て覚えて、やって理解して、身につけ、自分で考えて動くという吸収力が素晴らしかったです。

そして遊びの時間は、ひとつはあんじゃねの森で遊ぶという「自由に思い通りに遊べる場」を用意しました。

あんじゃねの森での1日森遊びでは、はじめは硬い表情だったこどもたち。まずは慣れるためにみんなで鬼ごっこをしてから自由遊びに入りました。こどもたちも徐々にいい顔をしはじめ、それとともに服も汚れてもどんどん遊ぶ!

いい木を見つけたら剣になり、工作の材料になり、遊び道具になります。

様子を見ていると、こどもに「中国」も「日本」も関係ないなとつくづく感じます。男子たちが長い棒を見つければ嬉々として武器にして、見えない敵と戦いはじめる姿や、火を見たら、燃えるものを次々と突っ込む姿。(ヒノキの葉っぱを入れるとパチパチと鳴るのが楽しくなって次々投入する姿はどの国の子も一緒!)楽しい時は大声で笑い、大変なときはサボったり。「中国のこどもはきっと〇〇なのではないか?」と見たこともないのにネットやテレビで見聞きしたイメージで思い込みを作る愚かしさを改めて感じます。

わからないことだらけでスタートしたキャンプですが、一番感じたのは「悩むよりやってみる!」ことの大事さ。行動したから得られた発見がたくさんありました。

たった5泊ですが、書きたいことがまだまだあります。
今回のキャンプの様子は、またPart2でもお伝えして参ります!