
2年ほど前から我が家では畑をはじめました。
家の庭で2㎡ほどの小さな畑からはじめ、今は村の方から土地を借りて少しでも自給できるようにとチャレンジしています。今年はじゃがいもが大豊作。7月に収穫して、まだまだ食べきれないほどあります。
ミニトマトやインゲンは毎日収穫でき、摘んでも摘んでも大きくなるバジルは消費しきれないのでジェノベーゼソースを大量に作りました。
(ちなみに写真は小豆)
スーパーに行って買わないで良い。
自分の手で食べ物を生み出せるというのは、それだけで誇らしく、自信となり、幸せを感じさせてくれます。こどもの頃は畑や田んぼなど全く興味ありませんでしたが、こんなに楽しいのかと驚いています。
最近は次女たっての願いでニワトリも飼い始めてしまいました。
さて。とはいっても順調なわけでも簡単でもありません。
ナスは今年10個も収穫できていないのではというほど不作です。いや、これまでもナスはちゃんと育ったことがありません。
たくさん採れていたシシトウも、どうしたことか今年はなかなか実がなりません。
昨年は葉っぱばかり立派になり、まったく実がならなかった枝豆も、多少は収穫できたものの大部分は虫に食われたり、途中で枯れたりと思っていたほどの収穫はありませんでした。人参はミニチュアのようなものが数本採れただけで、どこに植えたのかもわからないほどです。
夏休み中は山賊キャンプの運営に忙しく、畑を見る余裕は全くなくなります。順調に育っていたズッキーニも、放って置いたことで長さ40cmを超えるほどのおばけズッキーニとなり、どうやって処理しようか頭を悩ませています。
当たり前ですが、食べたい野菜を、食べたいときに、食べたい分だけ育てるなどそもそも無理な話。スーパーや農家さんからいただく野菜の見え方が変わってきました。これだけ美しく、立派な野菜を作り、かつ人に買ってもらうものを育てるための苦労はとんでもないことだと感じています。
一方で、キャンプで野菜をお願いしている村の農家さんも、「今年はあまりの暑さにナスが育たない」と前半のキャンプには出せないとのことでした。
ここ最近は気候変動による影響で「今年はほうれん草がダメだ」「スイカがだめだ」という話を聞くことが増えているように感じます。
畑を始めるとカロリーベースで37%程度と言われている日本の食料自給率が非常に気になってきます。
肥料や農業機械を動かすガソリン、資材となるプラ製品は多くを輸入に頼っており、そういったものはこの数字に反映されていないので、実質的な自給率はもっと低いという話もあります。
ウクライナとロシアの戦争や、アメリカのイラン攻撃によるホルムズ海峡の閉鎖など、拡大する世界情勢の不安も、食料危機に拍車をかけるのではと不安になります。
家畜もこの暑さのせいで繁殖がうまく行かなかったり、食が細くなったりと、出荷量が減ってきているそうです。またこの9月の長雨と日照時間の少なさや災害を見ていると、廃業される農家の方も増えるのではないでしょうか。
ベテランの農家さんですら野菜を作るのが難しい中、さらに苦しい状況が見えてきています。
日本の食の未来にどうあるべきか、直視して考えなければならない問題です。
暮すとは食べることであり、食べるとは生きることです。
根幹たる日本の食が脅かされている中で、安いか高いか以上に考えなければならない現実があります。しかし食べたいものがいつでもどこでも手に入るという日本の素晴らしい環境が、逆に食に対する危機感を持ちにくくしているようにも感じます。。
誰もが「畑をせよ」というのは乱暴な話ですし、現実的ではありません。しかし食を単に「消費」することから、誰かが「生み出すしているもの」という、当たり前のことに目を向ける意識を持つことが必要なのではと感じます。
※今年度から代表コラムはこちらのブログに引っ越しました。
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グリーンウッドの代表理事。2004年よりグリーンウッドスタッフとなり泰阜村に移住。一男二女の父。2024年より代表理事となる。
