
-今回ボランティアに申し込んだ理由・経緯は?
2024年度から2年間相談員として山賊キャンプへ参加しました。過去2年間相談員として参加したときに出逢った長ボラのみなさんからの影響が大きかったこともあり、今年は一歩ステップアップした立場に挑戦したいと考え、長期ボランティアへの参加を決めました。
-こどもとの関りから学んだことは?
こどもからはいつも、目を見て話すことの大切さを学びます。初めて出会った人間同士、最初は互いに伺いあうような時間がありますが、私がまっすぐに相手を見て話すと、こどもたちもどんどん心を開いてくれるように感じます。
そして、相手の話に耳を傾けることの大切さも教えてくれます。私がきちんと話を聞けば、相手も同じように応えてくれます。こちらが伝えたいことを一方的に伝えるのではなく、相手の話を聞き、そして自分の話も聞いてもらう。双方向のコミュニケーションの大切さを改めて嚙みしめました。それはおとな・こどもに関わらず、誰しもが持つべき相手への尊重の意思だとも感じました。

-スタッフとの関りから学んだことは?
自己開示の重要性を学びました。相談員との関係性作りは、こどもたちに対するそれとはまた違う面白さがあります。私は、一つのキャンプを作るときに、まずはスタッフが「チームになる」ことを大事にしています。その時に不可欠なのは、忖度ないコミュニケーションだと考えています。私が「相手を知りたい」と思っているのと同じように、相手は私のことを知りたいと思っている、という気持ちを持って、まずは恐れずに自分のことを知ってもらうような言葉選びを心がました。結果、時間を追うごとにチーム力が増し、自然と全員で輪を作りこどもを見守るような雰囲気ができていたのではないかと思います。
-本部スタッフとして学んだことは?
「全体が見える」という言葉の真意を知ることができたように思います。一相談員として族に入るときと、本部スタッフとして全体を見るときとで、視点が全く変わります。視点が変わることで、気づくことも変わります。本部スタッフとして参加した今年は、相談員とこどもたちとの関係性が深まっていくさまをよく見ることができました。2日目の朝には、初めて参加したこどもも相談員も、「山賊」になりはじめています。あさづくりや朝食づくりをする中で族への帰属意識も芽生え始め、関係値がどんどん深くなっていくのがよく伝わってきました。こどもとより濃い時間をともにできる、という点が相談員の魅力だとすれば、より視野を広く持ち、こどもに関してもスタッフに関しても気づきが多くなるのが本部スタッフの魅力です。

今回は「一歩ステップアップしたい」という理由で長期ボランティアに参加しましたが、一歩も二歩もレベルアップできたと思います。
こどもと向き合う人として。
教育の場を創る人として。
もっと広く、コミュニケーションの場を作る人として。
明確なゴールや正解が無いからこそ、自分を常に新しいフィールドに置き続け、常に思考する環境づくりをすることが重要だと思います。グリーンウッドは私にとって、こどもと向き合いながら同時に自分と向き合う場所です。目まぐるしい日常から離れ、何を大切に生きたいのか問い直すことができる場所です。
今回の長期ボランティアへの参加で、それをより一層強く感じることができました。
-これから長期ボランティアに来るか悩んでいる人へ、一言!
長期ボランティアへの参加は、必ず新しい発見を与えてくれます!それは、今まで気づかなかった自分の可能性であったり、新たな視点であったりするはずです。自分がどのような気持ちでグリーンウッドの活動に参加しているのか考え直す機会にもなります。何よりも、今後教育やこどもと関わる一人の大人として軸と成りうるものを、強く感じることができるのではないでしょうか。
泰阜村に長期で滞在することでしか得られないことが二つあります。
一つは、「泰阜村」での暮らしの体験。もう一つは、長老をはじめ、グリーンウッドのスタッフの方と話す時間です。これらは、今まで断続的だった山賊キャンプでの経験を、一つのまとまりある価値観へ繋げてくれました。自分が話すことで思考の整理にも繋がりますし、そこに対してフィードバックをもらえることにもすごくわくわくしました。自然と共存する暮らしの中では、ご飯を作りあって、言葉の通り支え合って生きることの心強さを学びます。そのなかで自然と生まれる言葉の端々から、生活の知恵から、得るものが多くあります。
何にも代えがたい経験を、ぜひ多くの方とこれからも共有したいです!


地域での子育てに関心を持ち、2014年に新卒でグリーンウッドに就職。大学時代、間伐ボランティアをやっていたことから、現在は泰阜村の森林を生かした活動に関心がある。また妊娠・出産を経て、子育てに奮闘中。2児の母。
