こんにちは。スタッフのバズです。今回の【キャンプNEWS】は、夏の山賊キャンプに向けて左京キャンプ場を設営した様子をお伝えします。
例年7月の3連休に行っている「事前準備合宿」。これは、ボランティア相談員さんたちと、キャンプに開催に向けイモムシテント(通称:イモテン)などの大掛かりな準備作業を一気に進める、まさに準備合宿です。今年は東京や愛知方面を中心に17人のボランティア相談員さんが集まりました。
集合時はチェックインとして、簡単な自己紹介や注意事項が共有され合宿がスタートします。山賊キャンプ同様にはじめは緊張した面持ちのメンバーもチラホラ。アイスブレイクゲームをいくつか行ううちに段々とほぐれ笑顔も見え始めます。
初日から早速キャンプ場に移動し、まず初めにした作業は草集めです。ヘビやハチがキャンプ中に出てこないようにフィールド全体が草刈がしてありますがこの大量の草集めは人手がないと大変です。膨大に見えた作業もみんなで進めるとあっという間に終わります。「あんなにあったのにすぐに終わったね!」「達成感がスゴイ!」と驚きの声がありました。
一仕事を終え、アジトに戻り夕食です。ご飯の前は山賊キャンプ中でも恒例の「ごはんの歌」を歌ってから「いただきます」。メニューはこれまたキャンプでも恒例の「山賊カレー」。泰阜産の野菜、特にとれたてトマトの味は最高です。
夕食後は翌日に向けて山賊会議(作戦会議)です。必須の作業がまだまだあるので、チームを分けて目標を明確にします。3日間の合宿で最も時間が取れる中日の作業がキモなのです。
(すき間の時間でキャンプ中にこどもたちが歌う「ごはんの歌」の歌詞を各コース分作ります。)
2日目のメインの作業はテントの設営です。1か月の間600人のこどもたちが寝泊まりする巨大なイモテンやこどもたちの荷物をグループの男女ごとに管理する荷物テントなどその数は20張を超えます。
また、ひと夏のご飯づくりで出てくる野菜くずや残飯などを堆肥にして田んぼや畑にかえすための堆肥場も作ります。堆肥場に行くための階段も修繕しました。そして、焚火でご飯づくりを行う山賊キャンプでは欠かせない、薪も綺麗に積んで乾燥させます。今回の薪はキャンプ終盤に使われるはずです。
途中、大雨に降られつつも何とか一日中作業をやり続け、キャンプ場の設営作業が無事に終了しました。完成したイモテンの前でガッツポーズ!
(夜は焚火を囲んでキャンプに向けて想いを語り合いました。)
3日目はキャンプ場の真横を流れる左京川へ。実際にこどもたちと活動をする川で遊びながら、下見を兼ねています。冷たい川の水で作業の疲れも吹き飛びます!
合宿解散前の振り返りでは、「初日は緊張していたけど、みんなが声を掛けてくれたりしてとても安心できる場だった」「山賊キャンプに参加するこどもたちも同じ気持ち。だから、たくさん話して仲間になれるように行動していきたい」「このテントや薪は自分たちが作業したからこそ語れることができた気がする」など、それぞれの学びがありました。
私たち運営スタッフにとってこの事前準備合宿はボランティア相談員さんと力を合わせ、キャンプのスタートを切れるようにするための時間です。一方で、この3日間自体が参加する彼らにとっても学びとなる研修の時間にもなります。緊張感が漂う初日から、同じ釜の飯を食べ、遊び、作業に取り組みまさに暮らしを共にする中で安心の輪が広がっていくことを体験するのです。山賊キャンプに参加するこどもたちの気持ちを自分たちに重ね、その心情を理解するからこそ、かける言葉が変わります。本当の意味で思いやりの気持ちが生まれるのです。
さぁ、7月23日から山賊キャンプがスタートします。準備万端のキャンプ場でこどもたちと会えることを楽しみにしています!
埼玉県上尾市出身。高校までの9年間野球漬けの毎日。2013年に長野県下伊那郡泰阜村へ移住。村内でも山奥とされる集落で住み始め、結婚。家族6人と動物たち(黒柴・猫1匹・山羊・烏骨鶏たくさん)で田舎暮らし実践中!