振り替え休日の学童保育-山登りにチャレンジ-

小学校の振り替え休日に、一日預かりを行いました。普段の放課後預かりでは、下校してお迎えが来る2時間程度しか遊べる時間がありません。しかし、この日は「やりたいこと」を一日中やれます。なので、こどもたちは事前に放課後預かりの時間から何をするか考えていました。当日の初めに「何をしたい?」と聞くと「作り途中の木のスプーンを今日完成させる!」や「栗をひろっておやつづくり!」と、時間があるからこそできることを考えてきていました。

その中でも、一番多かった意見は「大峰山に登ってお弁当を食べたい」でした。大峰山とは、放課後児童クラブと同じ地区にある近くの山で、山頂には展望台があります。行きたいこどもたちと一緒に山登りをしました。

それぞれ杖を探していざ出発!無事にたどりつけるかな!?

林の中を進んでいきます。

道中は変わったキノコを発見したり、どんぐりをたくさん拾いました。季節ごとに景色や植物が違って面白いです。

大峰山は急斜面が多いため、登るのがけっこう大変です。こどもたちの中には「もう歩けないよー!ここでもう終わりにしようよ!」と途中で体力が尽きて子もいました。そういう時に「もう少しだから頑張ろう!」や「しりとりをしながら登ろうよ」と周りの友達が声をかけていました。普段は学年や男女の違いから一緒に遊ぶことが少ない子たちが「展望台まで登りきってお弁当を食べる」という共通目標があることで助け合っていたと思います。

ついに展望台にたどり着きました。到着して大喜びのこどもたち。疲れていると思っていたら「ここで運動会でやったダンスをやろうよ」と言ってダンスが始まりました(笑)本当にこどもたちの体力は底なしです。

念願のお昼ごはん!泰阜のキレイな風景を見ながらお弁当を食べました。

今回の一日預かりでは、こどもたちが常にイキイキして楽しんでいました。それはきっと「展望台でお弁当を食べたい」という、やりたいことにチャレンジしていたからだと思います。誰に言われたわけではなく、自分たちで決めたことだからこそ、道中もこどもたち同士で支え合っていました。また、「今度は、ここで野宿したい!きっと星がキレイだから!」と言っていました。やりたいことを叶えるにはそれなりの課題や、ハードルがあります。それらの困難も含めて、こどもたちと一緒に実現できる場をつくっていきたいです。