冬の仕事「薪割」。1時間の戦い|放課後児童クラブいってきました

こんにちは。放課後児童クラブ「いってきました」のバズです。

 

こどもたちは帰ってくると「工作しよう」「鬼ごっこしたい」「キャッチボールしない?」とやりたいことが溢れます。帰ってくる途中で友達と約束する子や前日からの続きをする子。思い立って始める子等様々です。

 

今年度、流行っているのは「薪割」です。斧を使って45センチくらいの長さの丸太にチャレンジしています。同じ敷地内にいるだいだらぼっちの子たちが嬉々として薪割にチャレンジする姿を見ているからか、割ったことのない子たちも斧を手に取って割りはじめました。

でも、薪割はそんなに甘くはありません。そんなかんたんに割れないのです。

手のひらを真っ赤にして振り下ろし続けます。

薪を立て、狙いを定め斧を振り下ろし割る。そしてまた次の薪へ。シンプルな作業を繰り返します。

 

力があれば割れるというものでもなく、木の性質や乾き具合、力の入れどころ、距離感など全身のセンサーをフル活用してやり続けると、初めて自転車に乗れた時のように考えなくても割れるようになってきます。

これは普段あまりない体験です。ぎゅっと集中すること。丸太に斧がうまく入ったときの芯を突いた時の音や手に伝わる振動、全身のほどよい疲れもすべてが心地良いのです。

この日は自分の身体よりも太い薪に挑戦しました。これは大人でもそうそう割れません。一つの丸太に斧を振り下ろすこと1時間。「タンッ」という芯を食ったような音が。(これが聞こえたら、もう割れるのは間近なのです)「よし!あともうちょっとだ」。と言ってからさらに数十分、斧を振り下ろし続け、真っ二つにすることに成功しました。「めちゃくちゃ疲れたけど、気持ち良い―!」

薪割に失敗はありません。細い丸太であれば初めてでも割れることもあります。太い丸太でも挑戦することをやめなければいつか必ず割れるようになります。

 

繰り返し自分のペースで向き合えること、時間をかけて一つのことに熱中することで、自分と向き合い、新たな自分を見つけることができるのではないでしょうか。



そもそも、薪割りはどのご家庭でも毎日のように行われていた「家事」の1つです。

ご飯を食べるにも、お風呂に入るにも薪を使って火を起こさないことには生活が始まらない時代が数十年前までありました。今は、ボタンを押せばご飯が炊けたり、お風呂も沸かせる時代です。

 

一方、いってきましたの冬の暖房は薪ストーブ一択です。自分たちで割って積んで乾かした薪を使うことでこどもたちのやる気のスイッチにもなっています。

 


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