だいだらぼっちの卒業生にインタビュー だいちゃん(2002-2004年度参加)

だいだらぼっちでは話し合いを大事にしていて、傾聴が大切にされていました。それって自分が大切にされていたということだと思います。

だいだらぼっちの卒業生・保護者にインタビューするこの企画、今回はだいだらぼっち17期生のだいちゃんです。

だいちゃんは、だいだらぼっち十七年目から十九年目(2002~2004年度)に、小学4年生~6年生までの三年間をだいだらぼっちで過ごしました。もともとかしましい女子ばかりで、男子の少ないクラスに入っただいちゃん。もちろん男子の勢力増大に貢献したというよりは、お母さんのような女子たちにお世話になる人数を増やした感じでしたが(笑)、その独特な世界観と突っ込みどころ満載のキャラで女子からもかわいがってもらっていました。ちなみにみけの娘と同級生です。それではインタビュースタート!

ーだいちゃん、お久しぶり!お元気でしたか?早速ですが、自己紹介をお願いします。

伊藤大起です。だいちゃんって呼ばれています。小学四年生の時から三年間だいだらぼっちにいました。今は保育士の資格をとりたいと思い、夜間の学校に 通っています。昼間は幼稚園で補助のアルバイトをしています。

ー保育士さんになりたいんだ!ビックリだけど合ってる気もします。
みけも学生の時に保育助手のアルバイトをしたことありますが、小さなこども相手なので、気を遣うと思います。どんなことを想いながらこどもたちと過ごしているのですか?

こどもたちが安心して園で過ごせるようにと思ってこどもたちと関わっています。

ー「安心」って、誰にとっても超重要ですよね。小さい子だとなおさらです。
保育の補助をしていて大変だったことや困ったことはありますか?また、それらをどう乗り越えてきましたか?

園生活の中で年少さんが「お母さんに会いたい」って、寂しくなった時どのように寄り添えばいいか困りました。その時は、先輩保育士が、かわりにその子に寄り添ってくれて、こどもは落ち着くことができました。

ーきっとだいちゃんも段々そういう時にどんな対応をしたらいいか、自分で考えてこどもの相手ができるようになりますね。なんだか想像するとうれしくなってしまいます。
今まででこの仕事に携わってよかった!と思うことや一番の思い出はありますか?

保護者の方に「いつもありがとうございます!」と言われた時は嬉しかったです。安心して預けてもらえているんだなって思いました。

ーだいちゃんの保育におけるキーワードは「安心」なんですね。重要重要。
保育にたどり着くまでに、だいちゃんが体験したことなどきっとたくさんあると思うので教えてください。

とにかくフラフラしてました。何か人に喜んでもらえる仕事がしたいと思い、保育士にたどり着きました。

ーお笑いの道に身を投じていた時もありましたよね。それも根本には誰かに喜んでもらいたいっていう想いがあったのかな?

ただ目立ちたいだけですよ!(笑)
お笑い時代は、ネタをしても9割うけなかったのでそれが辛かったですけどね。
元々こどもが好きだったので、保育士になってこどもたちを笑顔にするのもいいかもと思って保育士を目指すことにしました。

ーなるほど。やっぱりお笑いを頑張っていた時も、その根っこには誰かを笑顔にしたいというのがあったんですね。みけはそう受け取りました。
6年生の時に、かんちゃん(だいちゃんと同い年のOB)と二人で作った曲を二人で歌ってCDに焼いてもらったこと覚えてますか?その名も「えんがわのむし」。みけの家の中探したらまだあると思います。あれはかなりの傑作で、相当笑いました。あのおかしさを文字で伝えられないのが残念過ぎます!めちゃめちゃ笑顔にしてもらいましたよ!
だいちゃんが社会に出てから結構経ちますが、こどものころには気づかなかったことや改めて感じたことなど何かありますか?

大人は大変!!(笑笑)
こどもは(何はなくとも)遊ぶこと!!

ー実にシンプルだけど奥が深い言葉に聞こえてきました。大人は大変だってわかったということは、だいちゃんも大人になったということですかね(笑)。
こどもは遊ぶこと!って、これまた大事。だいちゃんはよく遊んでましたしね(笑)!
よく遊んでいただいちゃんが、今こどもと関わりながら改めてそう思うのだから、こどもはみんなよく遊ぼう!
話は変わりますが、だいちゃんがいたころのだいだらぼっちはどんな感じでしたか?

中3の、お兄さん、お姉さんがたくさんいて心強かったです!!スタッフの皆さんも優しかったです!!

ーあら、優しいって言ってくれてありがとう。
当時の出来事で一番印象に残っていることはなんですか?また、面白エピソードがあったら教えてください。

ぴーたーと冬に田んぼの上に氷がはってたから、そこでスケートしてたら、割れてびしょびしょになってだいだらに帰ったことです。

ーそんなことがあったような気もします…。絶対「風邪ひくでしょ!もうちょっと考えなさい!」って、誰かに怒られましたよね(笑)。それでもやっちゃうのがこどもですよね!みけもこどもならきとやってます(笑)。
そんなだいだらぼっちでの暮らしは、今のだいちゃんにどんなふうにつながってますか、あるいはどんなふうに位置づいていますか?

自分は児童養護施設に就職します。だいだらぼっちでは話し合いを大事にしていて、傾聴が大切にされていました。それって自分が大切にされていたということだと思います。その経験を次の養護施設に活かしたいです。

ーなんか泣ける…!大ちゃんからこんな言葉が聞けるとは…(泣)。ほんと、大人になりましたね。ぜひ「大切にされた」というその感覚を、今度は大ちゃんからこどもたちに伝えてくださいね!
そんな大ちゃんが今夢中になっていることはありますか?あれば教えてください。その魅力も!

仕事で子どもと関わることです。(笑)
自分の想像しないことばかりするので楽しいです。

ー今は本当にこども一色なんですね!自分の想像しないことばかりするって…(笑)。だいちゃんも相当こちらの想像しないことばかりしてましたけどね(笑)。
だいちゃんの夢は何ですか?

一人でも多くのこどもを笑顔にしたいです。

ー素敵ですね!ぜひぜひたくさんのこどもたちを笑顔に してあげてください!楽しみにしています。
最後に今のだいだらぼっちのこどもたちにメッセージを お願いします!

たくさん遊んでください!!(笑)

ーやっぱり!そう来ると思ってました(笑)。 だいちゃんらしいあったかい言葉ですね。

今日はありがとうございました!

小学生のころから口下手で、今もそこは変わらず口数は少ないのだけれど、the小学生男子だっただいちゃんがこどもたちを笑顔にしたいってすごく強く思っている芯のある大人になっていることに感動してしまいました。少ない言葉にだいちゃんの想いがたくさん詰まっていて、この文字だけでは伝えきれない感じをどう伝えたらいいのでしょうか。だいちゃんに会える機会があったらみんなに会ってほしいです。きっとだいちゃんの周りにはいつもこどもたちがいっぱいいるんだろうな。幼稚園にいるだいちゃんをのぞき見してみたいです(笑)。落ち着いたらぜひまただいだらぼっちに遊びに来てくださいね!きっとだいだらぼっちでもだいちゃんの周りにまとわりつくこどもがいっぱいいると思いますよ!いつでも待ってます!