【キャンプNEWS】800人の川遊びを支える!スタッフ川研修(現場編)

こんにちは!スタッフのくるです。このキャンプNEWSでは、山賊キャンプが終わるまでの期間、山賊キャンプにまつわる、様々なNEWSをお届けしています。今回は、夏の山賊キャンプに向けてスタッフが行う、「川研修」についてです。

山賊キャンプでの川遊びを安全に実施するために、私たちは毎年「川研修」を行っています。レスキュースリーの講習を受けたスタッフ複数名が講師役となり、川や救助について、5月から毎週研修をおこないます。スタッフが、それぞれの能力レベルを認識し、さらなるスキルアップのためのトレーニングを重ねていくことが目的です。研修は座学から始まります。川の流れの特徴や救助に必要な知識を学び、実践に繋げます。座学の後は、実際に川に向かい、泳ぎ方を練習したり、操船の方法を学び、操船技術を習得したり、万が一のために救助の訓練を行ったりします。また、川は毎年地形が変わるもの。きちんと下見をして、危険個所や遊び方を事前に調査することも目的のひとつです。

例えば、ベーシックコースやチャレンジコースのアジト(キャンプフィールド)は、左京川というとても綺麗な川のそばにあります。泳ぐことはもちろん、「左京石」という真っ白な石を探し出したり、沢登りをしたり、飛び込みにチャレンジすることも出来ます。また、スーパーコースでは、他の3つの川にも行くことが出来ます。万古川では、岩の下に隠れている魚を素手で捕まえたり、自然が生み出したウォータースライダーを滑り降りたりします。和知野川では、より高い岩から飛び込みにチャレンジしたり、川の流れに乗って泳いだりします。また天竜川では、ダッキーやラフトといった船に乗り、みんなで漕ぎながら天竜川を下っていきます。目の前に広がる川の広さと、空の広さ、途中で川に飛び込んで遊ぶ時間はとても気持ちの良いものです。

川遊びでは川の楽しさや美しさを全身で感じることができます。それはこどもたちにとって、とても大切な時間になります。この社会では、本や教科書や聞いた話を通して、知っていることは多かったとしても、実際に自分で感じることが少なくなっているように思うからです。川で遊ぶことは、水の中の感覚、川の生き物と触れ合う機会、勇気を持って緊張や恐さに打ち勝つ機会、非日常の水の中を見てみること、水に浮かび流れに乗って体をリラックスさせること、そんなさまざまな感覚を全身で味わうことに繋がります。

私自身、大自然のなかで過ごした思い出は、いつまでも心の中に残っています。それは、誰かから言われて、教わって知ったものではなく、紛れもなく私自身が感じて学び取ったものです。自分の実感を伴って自然の中で様々な発見をし、この地球について知るというとても豊かな経験をしたように思います。同じ川で遊んでも、感じ方も捉え方もこどもたちそれぞれ違います。一人ひとりが感じたものを、持って帰ってもらえるような川遊びにするために、キャンプ開始まで、川研修に励みたいと思います。