【2019山賊キャンプニュース vol.5】 山賊キャンプのスタッフってどんな人?―長老だいちゃん編― 

シリーズでお送りする『山賊キャンプのスタッフってどんな人?』は、私たち山賊キャンプに携わる長老陣や裏方のスタッフを、定期的にインタビューで紹介してまいります。長老編第4弾は山賊キャンプの長老 だいちゃん(堀切 大輔)にインタビューを行いました。

まずは自己紹介をお願いします。

埼玉県三郷市出身26歳。小学生の時は、学校が終わるとすぐに遊びに行って、日が暮れるまで秘密基地づくりや鬼ごっこをして過ごしている少年でした。学生時代は海外8ヵ国の孤児院や教育機関で、ボランティア活動をしていました。他にも全国のこどもキャンプに参加したり、自ら離島でこどもキャンプを開催するなど、様々な活動を行う中で山賊キャンプと出会い、しばしばボランティアに来るようになりました。一方、大学卒業後は学童で働いていたのですが、「山賊キャンプのようにこどもたちのやりたいことを本当に応援できているのか?」と疑問に思いながら働いていました。次第に山賊キャンプにボランティアとして関わる中で「ここでキャンプがしたい。こどもたちのやりたいことを応援したい」と強く感じ、泰阜村へ飛び込みました。

今はどんな仕事をしていますか?

キャンプ以外では地域のこどもたち対象の自然学校「あんじゃね自然学校」の担当をしています。月に一回、泰阜村の文化や歴史を学ぶ活動です。村の方に講師をお願いすることがあるのですが、みなさんいろんな技を持っていて驚きます。木登りだったり、わら細工だったり、植物に詳しい方、郷土料理がとても上手な方など本当に多彩です。そんな自然を利用した技や温かい地域の人との触れ合いを通して、こどもたちが地元の魅力に出会っていく瞬間に、とてもやりがいを感じます。

山賊キャンプで大切にしていることはありますか?

ボランティアスタッフ=相談員との連携を意識しています。キャンプで一番身近な所でこどものチャレンジを応援しサポートするのが相談員です。私も相談員としてキャンプに長年関わってきましたが、あるキャンプで花火大会の実行委員をこどもとやることになりました。ただ、キャンプには当然花火がありません。こどもたちとどうしたら花火ができるか一緒に考えて、編み出したのがビニール袋を空になげ、懐中電灯で照らして光る「花火」でした。その方法をこどもと一緒に考えられたのも良かったのですが、結局何度投げても上手くライトが当たらなかったり思うようにいかなくて(笑)。最終的にみんなの前で「練習したけど、できませんでしたー!」と潔く謝ることになったんです。「相談員としてサポートしきれなかった」と申し訳なく感じていたのですが、こどもたちがすごく晴れ晴れとした顔をしていて驚きました。

その時気づいたのが、活動をサポートするだけでなく、一緒に悩み、一緒に失敗し、こどもと寄り添い応援することがこどもが一番安心してチャレンジできる環境づくりにつながるということです。その時の経験をもとに、相談員と綿密にコミュニケーションをとりこどもの様子を知り、サポートすることを意識してキャンプを行っています。

山賊キャンプに申し込まれたこどもたちと保護者の方へアドバイスを

山賊キャンプはやりたいことが存分にできるキャンプです。もし「これできるかな?」と不安に思っても、どうしたらできるか一緒に考えてくれたり、やりたいことを応援してくれる大人がたくさんいます!ぜひ近くで活動を支える相談員や私たちにまずは相談してみてください。こどもたちが安心してチャレンジできる場を目指して、その場にいる大人みんなで支えます!

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ありがとうございました。次回は「長老 オラフ」をインタビューします。