モヤモヤ学生の集い|環境系学生未来塾

 先日、「環境系学生未来塾」というイベントをオンラインで開催しました。

 「環境系学生未来塾」とは、将来にモヤモヤしている学生が集い、自然体験や地域に根差し働く大人に出会い、仲間と対話しながら自分をふりかえる合宿形式のイベントです。これまでは屋久島と大分県耶馬溪町で5年間、開催されてきました。
 私くみも学生時代に携わり、屋久島の自然を味わい地域で想いを持って働く大人たちに沢山出会いました。そして出会った仲間たちとの対話を通して次のステップへ進む気持ちを大きくさせてくれたイベントでした。

 そして今回は、「未来塾」が九州に留まらず全国展開を目指していくことと、グリーンウッドとしても新規事業をつくることや新しい団体と繋がる動きがあったことから、泰阜村で開催することが決まりました。主催の認定NPO法人自然環境復元協会(NAREC)から小黒さん(あかりん)と、特定非営利活動法人HUB&LABOYakushimaから福元さん(やっくん)と6月頃から開催準備を進めていました。

11月には打合せと視察を兼ねて2人が来訪。前列中央左がやっくん、右があかりん。

 そして先月2月中旬に開催を予定していましたが、コロナの影響で現地での開催は中止と判断しました。しかし全面中止とするのではなく「オンラインで未来塾を創ろう!」ということで、あかりんとやっくんが主導で3日間のオンライン合宿を開催することに。オンラインで日常が近い分、自分の暮らしや身近な場をふりかえり豊かさを生み出す「半径5mの豊かさ」をキーワードに進めました。

 私たち泰阜村からはだいだらぼっちの様子をライブ配信。自分たちの手で暮らしを生み出し、多様な人が混ざり合い暮らしているこどもたちの様子を見てもらいました。

週末だったこともあり、ニワトリ小屋増築中のこどもたちの様子を配信
「暮らしで楽しいことは?」など、こどもたちにプチインタビューも

 参加した学生からは
 「実際に泰阜村に行っている気分になった」
 「人生で小屋をつくる機会があることが素敵だね」
 「ピザ小屋も増設して、暮らしをより良くしているんだ」など、リアルなこどもたちの様子を受け取っていました。

 そして「環境に携わる人の思いに出会う時間」ということでスタッフいとにも登場してもらい、グリーンウッドで働く想いや、学生時代の話、そして今モヤモヤしていることについて話す時間を作りました。私くみからは「グリーンウッドで働くに至った経緯や実際に田舎で働くとは」について。そして、いとからは「子育てが始まり社会の見方が変わった、子育てが社会づくりになること」についての話をしてもらいました。少人数だったこともあり、オンラインですが学生と距離が近く感じられる時間になりました。

 未来塾は「対話を通して自分自身の在り方(価値観)を形成し、自身の未来をデザインできる行動力のある大学生を育成する」ことを目指しています。自分と繋がったり、深ぼったりするワークもプログラムに組み込まれました。自分は自然とどう向き合っていくのか、どんな在り方で生きていくのか、彼らがモヤモヤしていることを具体的に言語化していきます。

 プログラム満載の内容で、3日間のオンライン合宿が終了しました。現地開催は中止となりましたが、オンラインでも対話で深める関係性をつくったり、私はこれから〇〇を大切にしたいを語ったりとそれぞれの学びを持ち帰っていました。

 最後になりますが未来塾を運営しているやっくんは私の大学の先輩でもあり、人とのご縁が新しい仕事に繋がっていることを嬉しく思います。そして今回、私自身も原点の一つである未来塾のコミュニティに身を置くことで、グリーンウッドで働いてきた4年間の自分の変化にも気づくことができました。

 「環境系学生未来塾@泰阜村」は来年度の開催を計画中です!他の団体と協働することでグリーンウッドの「暮らしから学ぶ」エッセンスが化学反応を起こし、学びの可能性が広がっていくと感じます。次回開催をご期待ください!