あんじゃね学校「あんじゃねの森でキャンプしよう!!」開催

グリーンウッドの種をご覧のみなさん、こんにちは。サンです。5月の「あんじゃね学校」の様子をお届けします。

「あんじゃね学校」とは、泰阜のこどもたちが村の暮らし・文化・歴史・自然体験を通じて地元を身近に感じてもらうように、毎月グリーンウッドが行っている泰阜の小学生向けの活動です。5月のあんじゃね学校は森でキャンプしました。

森に入る前に、何度もキャンプに参加してくれたこどもたちが、自ら火起こしに必要な枝と、火につけるとパチパチするヒノキの葉っぱを拾っていました。

森についたら、まずは寝床づくりをしました。昨年度の山作業で、スタッフのみなさんが日当たりがよくて、平になっている山頂を整えてくれたので、今回はそこを寝場所にしました。

必要なものを山頂まで何度も往復していたこどもたち。

寝床づくりがぼちぼちになったところ、夕食づくりもはじめました。まずは包丁の使い方についておさらいしました。小さいこどもも指が切らないように、しかも面白く覚えられるように、「ワニの手」という5本指が全部曲げる抑え方を説明しました。

ごはんづくりで印象的なエピソードがありました。

はじめて米とぎにチャレンジする一年生の男の子に、年上の子が「8の字で研ぐんだよ」と声かけながら、研ぎ方を自分の手で示していました。そして、「8の字が難しいなら、0の字でもいいよ」とその子に合わせて教え方を調整してくれました。なんとやさしいお姉さんなんだと感心しました。

ごはんづくりと同時に、おやつも作っていました。開催日はこどもの日が近ったので、おやつは柏もちにしました。上新粉にお湯をいれて形を整えようとしたら、「わたしたちにもやらせてよ」と言われて、積極的なこどもたちでした。

暗くなった後に、肝試しや夜の森探検をしました。高学年がアイディアを出したり、進行を仕切ったりして、低学年はそのアイディアを膨らませて、メンバーの配置を考えたりして、みんなで楽しんでいた夜のアクティビティでした。

就寝する直前に、天気が急変して予定していた山頂での寝泊まりがやむを得ず集会場に。寝床づくりにごはんづくり、そして夜の遊び、一日たっぷり活動していたからなのか、はじめて寝泊まりしていた子も、みんながぐっすりと寝ていた様子でした。

朝になって、はじめてキャンプに参加した子が寝袋の片付けに困っているのを見て、年上の子が「やってあげようか?」と声をかけたり、「こうやって巻くんだよ」とやり方を教えたりする姿も見れました。

2日目の活動では、シーソーやソリ、泥団子づくり、森探検、工作などたくさん遊んでいました。2日間をかけて秘密基地づくりにハマっていた女の子たちもいました。

屋根と柱がしっかりしている立派なお部屋ができました。

今回のキャンプでは、はじめてキャンプに参加する低学年が多く、天気も不安定だったので、予定通りに行かないことが多かったですが、何度もキャンプに参加した年上のこどもが協力してくれたおかげで無事に終えることができました。今の低学年のこどもたちが上の子の後ろ姿を見て、今後下の子を助けていけるようになったらいいなと思ったキャンプでした。

ちなにみ、今回の「食泰プロジェクト」(こどもたちと泰阜村の旬の物を手作りで食べること)といえば、柏もちのほかに、筍ごはんとわらび入りの豚汁もこどもたちと作りました。山菜のわらびがこどもたちに不評ではないかなと心配していましたが、スタッフを含めてみんなが「おいしかった」と言っていました。ということで、今回の「食泰プロジェクト」が大成功でした(笑)。