仲間の関係はどうかわる?登山編|1年間のだいだらぼっちリアル!

今年のだいだらぼっちは登山ブーム。この3か月で3回登山に行ってきました。

最初は泰阜村の隣町 阿智村の富士見台高原へ


ここはだいだらぼっちからすぐだということと、距離は長いのですが登りが少なく、こどもたちの体力を測るのに持って来いの場所です。
昨年度はこれ以上ないくらいの快晴。しかもだいだらのこどもだけでなくスタッフやその家族も参加して総勢30名のキャラバンだったこともあり、良い記憶として残っています。

今年も昨年からの継続メンバーが係となって登山の計画を立てました。
さすがに2回目ということもあり、計画づくりもスムーズです。昨年の失敗(出発が遅れた)から出発時間を早めようと学びもしっかり生かします。

しかし登山の日程が近づくにつれて天気予報は雨マーク。どうしようかと悩むも、この時期に天気予報だけを頼りに中止にしてしまうと、これからの活動も臆病になってしまうと踏んで、とにかく登山口まで行こうと決めました。

だいだらぼっち出発時点で曇り空。そして登山口に近づくにつれて晴れ間も!と思っていたら到着前に大雨に!(なんなんだ!)登山係で「登山をするか、中止にするか」と話し合っていると今度は小雨!(再びなんなんだ!!)
もうこれは行くしかないと、出発しました。

しかし前日までの雨で登山道が川となっていたり、途中、雨が降るなどで結局登頂はかなわず。
それでも雨の登山でカッパの脱ぎ着をしたり、5月の肌寒さを体験したりと、登山のリスクについて学べたことは今後の糧になってきます。

中学生で蓼科山へ!

富士見台では山頂まで行けなかったこともあり、中学生の振り返え休日を利用して2度目の登山へ。今度は蓼科山です。
計画はもう手慣れたものでとんとんと進みます。登山の楽しみのお昼ご飯も、これまでは人数が多かったので作っておいたカレーを山で温める程度でしたが、今回は山の上で調理する焼うどんです。

さすがに中学生。予想以上のスピードで登っていきます。ほぼ登山MAPのコースタイム通り。予定よりも1時間早いこともあって山頂で2時間もゆっくりできました。富士見台登山の悔しさを晴らすほどの見事な晴天でした。

昼食づくりはくじ引きでペアを作ります。こどもだけのペアでも毎日ご飯づくりをしているので、ガスの扱いも調理も全く心配なし。さすがだなと感心します。

下りでは高山病になってしまったこどもを気遣い、荷物を手分けして持つ姿がありました。やさしい仲間たちです。

八ヶ岳周遊ルートにチャレンジ!小学生登山

6月の終わり、今度は小学生の八ヶ岳の登山です。
白駒池~高見石~中山展望台~にゅう~白駒池 という周遊ルートです。
しかし参加する6人はみんな5年生。文字通り24時間一緒の仲間です。さて、どうなるか?

出発は朝6:00の予定でしたが、私が5:30に母屋にやってくると、まだまだ出られる雰囲気はありません。あれがない、これがないと右往左往しています。(事前に荷物チェックもしていたのに!)あげく、出発直前に酔い止めが見つからないと大騒ぎ。30分遅れで出発と早速不安なスタートです。

登山開始もはじめは和やかな雰囲気でしたが、少しずつペースが遅れるこどもが出てきます。そして高見石到着ですでに1時間遅れ。ここから巻き返せるか!?

次の目的地の中山展望台に到着したところで1時間半の遅れです。こうなると安全をとることを第一にして、周遊ルートではなく折り返すことにしました。しかし納得いかないこどももいます。徐々にこどもの間で不穏な空気も流れ始めます。結果、帰り道はぶつぶつと不満が出たり、それをなだめたり、自己否定的な言葉の相手をしたりと、なんだか暗い様子で進んでいきます。

最終的に登山口に着いたのは16:15。予定の15:00から大きく遅れての到着でした。

 

「大勢で登る」「中学生で登る」「小学生で登る」と行く山もメンバーも違う登山でした。トラブルもあり、楽しいばかりでないこともありましたが、それでも仲間と登ると面白い!それは関係性が変わるからです。

仲間づくりの第一歩は、共有する同じ想い出(記憶)がたくさんあることです。特に苦しかったり、つらかったり、うまくいかないことがあればなおさら強く残ります。最初の富士見台登山では、雨に振り回され、山頂まで行けなかった記憶が残りました。
蓼科山では中学生の体力を存分に使ってチャレンジしたことで、時間のゆとりを生み出し、山頂でご飯づくりや散策する中での会話では、これまで過ごした時間の豊かさがそこに表れる様子も。
小学生だけの八ヶ岳では、素晴らしい景色に素直に大声で感動を表現し、その後のもめごとで大変さも不満も抱えながら、それでも最後まで歩き切ったことで、関係性も変わってくるように感じています。

1年間、暮らしを共にするということは、1年のはじめの関係性のまま続くわけではありません。共有する時間が増えることで関わり方も相手の見え方も変わってきます。特に登山のような体力的に苦しい状況はその人の素の部分が良く見えます。取り繕えない姿を見せられることが最も重要なことなのです。

 

 

いろいろあっても最高の笑顔のこどもたち。

さあ、次はどこの山に行こう?