山賊キャンプの人気プログラムの一つである「川遊び」。毎年楽しみにしてくれている子どもたちも多い活動ですが、その時間を支えているのは、本番を迎えるずっと前から始まるスタッフの研修です。
川の研修は、キャンプの約2か月前からスタートします。まずは川の特性や救助方法などを座学で学び、その後は実際の川で操船や泳法、安全確保の技術を繰り返し練習します。研修では、子どもたちが遊ぶ場所よりも厳しい環境で訓練を行い、万が一にも対応できる技術と判断力を身につけていきます。
今年も実際にキャンプで使用する川へ何度も足を運びました。
自然は毎年同じように見えても、実際には大きく変化しています。大雨によって流れが変わったり、流木や石の位置が変わったり、深さが変化していたりと、一年前とまったく同じということはありません。
だからこそ、「去年確認したから大丈夫」ではなく、その年の川を自分たちの目で見て、自分たちの体で確かめることを大切にしています。
危険な場所はないか。
こどもたちが安心して遊べる環境か。
そして、「ここなら夢中になって遊べそうだ」と思える場所はどこか。
スタッフ自身が泳ぎ、流れ、飛び込み、時には夢中になって遊びながら、安全性と遊びの魅力の両方を確かめていきます。
今年の研修では、近年の厳しい暑さを踏まえ、熱中症対策についても重点的に確認しました。川遊びは水辺の活動だからこそ涼しいイメージがありますが、炎天下での活動であることに変わりはありません。休憩や水分・塩分補給のタイミング、こどもたちの体調変化への気づき方なども、現場を想定しながら一つひとつ確認しています。
私たちが目指しているのは、「事故が起きないこと」だけではありません。
こどもたちが「やってみようかな」と思える安心感をつくることも、大切な役割です。
水が少し怖い子。
初めて川で遊ぶ子。
思い切って飛び込んでみたい子。
一人ひとり感じ方は違います。
だからこそ、スタッフ自身が楽しそうに遊ぶ姿を見せたり、「こうするともっと楽しいよ」「大丈夫、一緒にやってみよう」と背中を押したりすることで、小さな挑戦を支えていきます。
自然の中では、思いどおりにならないこともたくさんあります。しかし、その予測できない環境だからこそ、自分で考え、仲間と助け合い、新しい一歩を踏み出す経験につながります。
その挑戦を安心して楽しめるようにするためには、スタッフ一人ひとりの技術や経験だけではなく、チーム全体で状況を共有し、互いに意見を交わしながら安全をつくり上げていくことが欠かせません。
こどもたちが思いっきり笑い、思いっきり挑戦できる夏になるように。
今年も現場スタッフは、見えないところで準備を重ねながら、一人ひとりの「やってみたい」を支える力を磨いています。
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埼玉県上尾市出身。高校までの9年間野球漬けの毎日。2013年に長野県下伊那郡泰阜村へ移住。村内でも山奥とされる集落で住み始め、結婚。家族7人と動物たち(黒柴・猫・山羊・烏骨鶏)で田舎暮らし実践中!



