山賊キャンプ参加者のその後はどうなる?|長期ボランティアのこばちゃん

ー山賊キャンプに参加したきっかけと当時の思い出を教えてください。

山賊キャンプに来たのは小2の冬から。親が勝手に申し込んでいて、初めて参加したときは正直そこまで楽しいとは思わなかったかな(笑)。それに帰りのバスで酔ってしまったからもう行きたくないと。でも長老のバンから「夏もおいで」と言われていたし、親も行けというからまた行ったくらい。

でも山賊キャンプに参加する前に行っていたキャンプに比べると、ホームシックにならなかった。いつでも誰かが一緒にいるからかな。

小3くらいまでは親が申し込むから行っていただけ。でも小4で参加したスーパーコースがめちゃくちゃ楽しかった!長い間一緒に過ごすからものすごい仲の良い友達ができて。その子たちとはずっと手紙のやりとりしていて、高校生から電話番号教えあって関係もさらに変わってきた。今も山賊ボランティアにボランティアとしても参加している子たちばかり。

ーボランティアとして参加してみてどんなことがおもしろい?

中学生で参加していた時は半分相談員みたいに扱われていたから、高校生になっていざ相談員になってもそこまでやることは変わらなかったかな。でも夜の相談員ミーティングに参加して、毎晩こどものことを共有して話し合う様子に衝撃は覚えたな。こんなに真剣に話し合ってるんだって。

相談員はこどもの安全を見るという役割があるけど、オキテを守るのが基本。例えばチャレンジが基本だとか。だから相談員も山賊キャンプの基本はこどもと同じだと思う。

相談員のおもしろいところはいろんなこどもと出会えることかな。初めて参加したキャンプにメチャクチャ暴れまわる子がいて、しかも翌年もその子と同じキャンプ!すごく大変だったんだけど、見ていると普段は小さい子の面倒をよく見てくれたり、火おこしを一生懸命やっている姿も見られて、こんな一面があるんだって驚いたり。

今回のキャンプでも中学生の男の子が参加していて、雰囲気からキャンプにあまり乗り気じゃないのかなぁと思っていたら、いつも重い水タンクを持ってくれたり、他の人がやりたがらない米とぎをやってくれたり。みんなの知らない一面がみられるのがキャンプの面白さだなと思う。

友達付き合いでも、人のことを一面的に決めつけないのは意識しているかも。それはキャンプでいろんなこどもを見て、いろんな一面があることを知っているからだと思う。

ーこども時代と相談員どちらも経験してみて、山賊キャンプで得たものはなんですか?

行動力がついた!山賊キャンプに来てすぐにってわけではなくて、年々ちょっとずつという感じだけど。やっぱり毎年キャンプに一人で参加していたから、一人でどこかにいくのが怖くない。海外留学もチャレンジできた。

後は人とのつながりかな。普段の友達とは、1年かけて少しずつ仲良くなっていく感じだけど、山賊キャンプでは大変なことを乗り越えるからか、あっという間に仲良くなれる。

ー最後にひと言!

山賊キャンプはいつでも帰ってこられる場所であってほしい。教育のことはわからないけど、私自身もこうやってボランティアで帰ってきて、「おかえり!」て言ってあげられるような立場でいたいです!

ーふりかえれば10年。山賊キャンプでできた友達と今でも繋がっていると聞くと、人生に大きな影響を与えているのだなと改めて感じます。キャンプで得た行動力のアトサキを帰ってきたときにはまた聞かせてください!