チャンピオン ~夏の熱き闘い~

この村の夏は運動が盛んである。
どの種目も、おおよそ集落対抗でつばぜり合いをしている。
今年は公民館の役員ということもあり、参加を促す立場でもある。

まずは、ソフトバレー大会。
私の集落からは、やめときゃいいのに4チーム(A~D)も出場。
私はバレーボールはやったことがない。
でもハンドボールといって、空中姿勢を制御できるスポーツをやっていたこともあって、お呼びがかかり続けている。
今回は、前回優勝Aチームに登録されて出場も、まさかの初戦敗退。
長らくエースで動いてきたが、もう身体が動かない。
若手に譲る時が来ている。
そして、若手主体のBチームとCチームが見事に勝ち進んで1,2フィニッシュだった。
デカシタデカシタ。

次に、ソフトボール。
夜間リーグがあって、毎週熱い戦いが繰り広げられている。
私の集落には、全くもって名ばかりだけれど「チャンピオン」というチームがある。
最近は若者がUターンしてくるので、チームもずいぶんと若返った。
村特有のルールがあり、女性が打席に立つとそれだけで1点入る(笑)。
差別だと言われてしまいそうだが、女性にも参加してもらおうとする知恵だと想って許していただきたい。
わがチームには今年2人の女性が加入した。
一人は高校までソフトをやっていいた社会人1年生。
もう一人は、現役バリバリのソフト部女子高校生。
この2人は1、2番を打っているので、打席が回ってくるごとに、まず2点入る。
しかもヒットも打ってくれるし、しなんといっても守れる2人。
なので、集落の皆さんからは「今夜の試合、あの2人、来れるかな?」と決まってお呼びがかかる。
そしてもうひとつの決まり文句は「どっちも来れないなら、まあ辻さんでもいいや」。

ハイハイ、ワカリマシタ(笑)。

最後はお盆時期恒例の泰阜村盆野球大会。
帰省してきた人たちを迎えて賑やかに開催された。
「チャンピオン」は、若者主体で出場。
高校野球を終えたばかりの次男も駆り出された。
が、スイングは鋭くても、バットとボールがとんでもなく離れて空振りばかり。
「軟式と硬式は全く違う…」と試合中に修正できずに苦笑い。
ま、言い訳ですな(笑)。
みんな等しくエラーとファインプレーがあり、結果は大敗北だった。
オツカレオツカレ。

どの試合のあとも、決まって打ち上げがある。
20代から60代まで老若男女が入り乱れての慰労会は、やっぱり焼き肉(笑)
夏に身体を動かすこと、お盆に野球ができる平和が、いつまでも続きますように。

代表 辻だいち