【安心の場であり続けること ~Y-Caféが果たす役割~】

年末年始も開室した。

コロナ禍で行き場を失う学生のために開設したオンラインカフェ「Y-Café」。
昨年6月に開設してから7か月。
毎週火・木のランチタイムに、欠かさず開設してきた。
といっても、ZOOMをただ開けておくだけのもの。
LIVEで信州泰阜村の風景を流す。
昼休みのスタッフの裏側をそのまま。
村の古老のお茶の間から配信する時もある。
たまに私の調子っぱずれのギター弾き語りもあったり(意外とこれが好評(笑))。
誰も入ってこない日もある。
学生同士でおしゃべりが弾む日も。
大事にしていることは、いつでもふらりと立ち寄ってOKなんだ、という安心の場であり続けることだ。

11月ごろから、私と学生のおしゃべりが増えた。
悩み事の相談も多い。
就職というか、人生の決断についての相談。
「何をしたらいいかわからない」という漠然としたつぶやき。
逆に「あれもこれもあって充実していて、ねえねえ聞いて先生!」みたいなものも。
30年ほど前は俺もこんな真っすぐだったのかなあと苦笑い。
それを「先生、なに笑ってんですか!」と怒られ「ゴメンゴメン」と謝るそのやりとりも、30年前に見た風景だ。
時代はめぐる。

さて年末年始のY-Café。
「やることがない」という東京の学生がぼつぼつ入ってくる。
聞けば、地方の実家に帰省できず、コロナ拡大もあって部屋にこもる毎日だということ。
まさに行き場を失う学生たちだ。
Caféの時間を終わらせることを躊躇する。
こんなふうに想うことは初めてで、毎回1時間ほど延長した。
薪ストーブの炎を映しながら、おしゃべりしたりおやつを食べたりギターを弾いたり。
どこか親子のようで、どこか友人のような、そんな尊い時間。
きっと家族でこんな時間を過ごしたかったに違いない。

立ち寄った学生からSNSで年賀挨拶が来た。

「本年からも少しずつ良い出会いを増やしていきたいです。この一ヶ月くらいでコロナ禍でも良い出会いがあることを先生から学び、zoomを他の方とも積極的にするようになって寂しさをだいぶ緩和できました!良い影響と出会いを教えていただきありがとうございます🙇‍♀️ 本年もどうぞよろしくお願いたします😊」

「あけましておめでとうございます🎍⛩✨ 昨年は辻先生の授業を受けて大変多くの刺激と感動をいただくことができました!! 今年度は後一回しか授業がなく寂しいですが、コロナがおさまったら是非泰阜村にお邪魔したいと考えております。今年もよろしくお願いします🤲✨」

開設して7か月、休まず開室し続けてきた。
Y-Caféが果たす役割もある。
今年も続けよう。

代表 辻だいち