こんにちは。地域教育「あんじゃね自然学校」を担当のだいちゃんです。
みなさま!毎月グリーンウッドが行っている泰阜の小学生向け活動「あんじゃね学校」をご存知でしょうか。泰阜のこどもたちが村の暮らし・文化・歴史・自然体験を通じて地元(泰阜)をこどもたちが身近に感じられる子を育むという思いで行っております。
今回はお年とり料理をつくろう!の様子をお伝えします。
今回は、泰阜の伝統おとしとり料理を地域の方とつくるという企画です。泰阜村ではお正月の前の大晦日を「おとしとり」と言って、「今年も1年無事にお年をとりました」というお祝いをします。今回は、おとしとりの時に食べる料理をこどもたちとつくりました。
今回は、村のお母さん方(カンガルークラブ)にもご協力くださいました。最初はみんなで、自己紹介。「あ!何々君のおばあちゃんだ!」「僕この人知ってるよ!」と村内だとほとんど知った顔です。こどもたちに、おとしとり料理の由来を教えてくださいました。たとえば、一般的なお正月料理でも有名な伊達巻は、形が巻物に似ていることから、知識を表していて、賢くなるよう願いが込められているからなど、料理に込められている想いを一つ一つ聞いてこどもたちは「なるほど」と関心した様子。
いよいよおとしとり料理づくりスタート!慣れないお年とり料理ですが、カンガルークラブの皆さんに教えていただきながら進んでいきます。
こちらはおなますにチャレンジ!野菜を力いっぱいギュッと握ります!美味しくなりますようにと願いながら握ります。「こんな料理初めて!」と興奮するこどもたち。カンガルークラブの方から「紅白なますは、お年とり料理の中でも平和を願う縁起物なんだよ」と教わっていました。
こちらは田作りに入れるナッツを刻んでいます。「オーブンで温めるか、フライパンで焼いてみるかどうするかい?」「フライパンで焼いてみたい!きっとしゃりしゃりして焼いた方が美味しいよ」と調理方法をこどもと、相談しながら作ってくださいました。ただ教えるのではなく、こどものアイディアや、意見を取り入れることを村のお母さん方は大切にしてくれています。自分の意見が取り入れられると、とても嬉しそうでした。
伊達巻にチャレンジ!一生懸命丁寧に調理したので、しっかり渦巻きの形になりました。よっぽど嬉しかったのか「僕がつくったんだよ」と誇らしく自慢をしていました。
最後はみんな大好きなお餅つき!ぺったん!ぺっぱん!と力いっぱいついていきます。年の数だけつこうよ!と交代交代でついていきます。
料理が完成!おなますにお煮しめ、お汁、田作り、伊達巻、お餅と豪華なお年とり料理ができました。すべてこどもたちの手作りです!!「私お煮しめ作った!」、「田作りのこだわりはね!」と、それぞれ作った料理に大満足の様子です。みんなでいただきます!美味しくいただきました。
以上が「お年とり料理づくり」のあんじゃね学校の様子です。
今回のお年とり料理づくりを通して、こどもたちが得たことはきっと、料理づくりの方法やスキルではなくて、自分の村には伝統のお年とり料理があるということを知ったことだと思います。料理の由来や、想いを語ってくれるカンガルークラブの方々のおかげで大盛況に会が終わりました。このように文化が引き継がれていくことは素敵だと思います。今回のあんじゃね学校をきっかけに、保護者の方と一緒にお年とり料理を「これにはこんな由来があってね」と家で料理してくれたら嬉しいです。
2020年度 後期の様子
5回目「栃中川であそぼう!」
6回目「あんじゃねの森であそぼう!」
7回目「雨のあんじゃねの森であそぼう!」
8回目「地域キャンプIN高町」