文京学院大学にて講義 「こどもが自ら育つ教育」とは?

先日、文京学院大学にて将来、教員や保育士などを目指す学生を対象にお話しをしてきました。(残念ながら写真は撮る余裕はありませんでした)

昨年度も同じくよばれたのですが、今回はなんといってもゴールデンウィーク10連休がはじまる土曜日。迎えに来られた木村先生からは、「学生があまり集まっていないかも…」という不安な声もありました。しかし教室に行ってみるとなんと100人!学生たちの真面目さに脱帽します。

さて内容は「こどもが自ら育つ教育」について。山賊キャンプを例にとりつつ、これから求められる教育や今のこどもたちに必要な力、それを伸ばすための方法をお話ししました。

簡単にその内容を書くと、

  • こどもたちの主体性を伸ばすためには?「山賊会議の仕組み」
  • チャレンジ精神も失敗から学ぶことも「繰り返しで身につく学習」に落とし込む。
  • 評価をされるからこどもは学ばなくなる。グリーンウッドが行う「教えない教育」とは?
  • こどもの成長の場を創るために「楽」と「楽しい」の違いを理解すること

最後に、こどもの可能性を拡げるためにはそばにいる大人(先生)の視野が広くなければならない。いろいろな世界に恐れず飛び込むチャレンジをすることが必要なんだよと結びました。

大学の授業は終わりにリアクションペーパーという感想や考えたことを書く紙が配られ、それが出席代わりになることが多いのですが、木村先生は「しんさんの話を聞いて決めました!決まりきったことやるのやめよう!今回はリアクションペーパーもなしにして、残り時間は質問タイムにする!」と宣言。しかも「みんなが手を挙げるのを待つから」とのこと。

少人数の授業であれば、学生たちもたくさん質問してくれますが、今回は100人。さすがにこれだけ大勢の前で質問する学生もいないのではと危惧しておりましたが、数人の学生たちが手を挙げて質問してくれました。木村先生のチャレンジにより、学生たちも反応してくれました。

大人がチャレンジすればこどもの世界は広がります。しかし「大人とこども」と区別すると、途端に大人な視点となって簡単にこどもたちに「チャレンジしよう!」「失敗してもいい!」と言います。果たして自分はどうなのか?を振り返らずに「正解」を伝えてしまいます。
大切なことは「教える」ことよりも、その人自身の「ありよう」です。私自身も改めて、こどもたちだけでなく学生たちにも自分の「ありよう」を伝えられるよう頑張らなくてはと感じた授業でした。