特集|2018山賊キャンプニュース-長老もーりぃ編-

この『特集|2018 山賊 キャンプニュース』は、私たち山賊キャンプに携わる長老陣や裏方のスタッフを、定期的にインタビューで紹介してまいります。長老編第三弾は山賊キャンプの長老 もーりぃ(森 久哲)にインタビューを行いました。

まずは自己紹介をお願いします。

奈良県出身36歳。戌年(年男)。二人兄妹の長男。中学から高校までは奈良で過ごし、教師を目指し、北海道教育大学に進学しました。多様な教育を題材に活動する研究室に入り、フリースクール・僻地教育・通学合宿など様々な教育の形に触れ、在学中にアラスカやモンゴルも訪れ、国によって違う教育の在り方を学びました。大学を卒業し、北海道で中学校家庭科の教員を勤めたのち、今しかできないことをしようと思い、グリーンウッドの教師指導者育成プロジェクトに参加したのがきっかけで今に至ります。趣味はギターを弾くこと、料理をつくること。最近は夫婦で家の大仕事、薪づくりに汗を流しています。

今はどんな仕事をしていますか?

山賊キャンプの長老を務めて10年目になりますが、一年間の山村留学「暮らしの学校だいだらぼっち」の責任者も務めています。全国から集まった18人の小中学生が村の小学校に通いながら一つ屋根の下での共同生活を行います。ここでの私の役割は言わば「お父さん」的な立場です。安全面や精神面など全体を見守る役割です。

山賊キャンプで大切にしていることはありますか?

山賊キャンプは日々の暮らしを大切にしたキャンプです。暮らしの要素はたくさんありますが私は毎朝行う、朝づくりを大切にしています。山賊キャンプが行われる泰阜村に昔からある生活習慣で、”朝飯前のひと仕事”という意味があります。毎日使うトイレやテントを掃除したり、食器洗い、生ごみ捨てなども行います。おそらくこどもたちの日常では部屋の掃除や食器洗いなど保護者の方にやってもらうことが多いでしょうし、ゴミも清掃業者の方が持って行ってくれるのが当たり前です。気がついたら終わっているものも、山賊キャンプでは自分たちでやらなくてはいけません。手を真っ黒にしながら鍋をピカピカにすることもあります。

朝づくりは手のかかる作業もありますが、こどもたちの目に見える形でもあります。こどもたちの顔はどこか誇らしげで、どんどん積極的に取り組むようになっていくのです。それは、ピカピカの鍋でつくるご飯が美味しく感じるなど、自分たちの暮らしに密接に関わっている実感に繋がっているからです。朝づくりは自分たちの力で暮らしをつくる実感を得る重要な要素なのです。

山賊キャンプに申し込まれたこどもたちと保護者の方へアドバイスを

山賊キャンプは先ほども言いましたが、日々の暮らしを大切にしたキャンプです。働くことも暮らしの中の大切な要素として色々な場面に入ってきます。しかし、キャンプに来ればいきなりできることでもありません。お家でできる料理や掃除のお手伝いなど、練習してキャンプに来れば、より山賊キャンプを楽しむことができると思います。ぜひ、やってみてくださいね。

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次回の『特集|2018 山賊 キャンプニュース』は 長老 いと にインタビューを行います。