長野県 山村留学合同説明会に参加しました

先日、銀座にある長野県のアンテナショップ「銀座NAGANO」で行われました、県主催の山村留学合同説明会に行ってきました。

実は長野県は山村留学発祥の地。昨年度のデータだと全国570名の山村留学生のうち、130名ほどが長野県にいるという全国でも盛んな県となっています。また昨今はこどもの山村留学だけでなく親子留学というスタイルも浸透しつつあり、Iターンの新しいモデルにもなっていて、取り入れる山村も県内に増えてきています。そんなこともあって県が合同説明会を企画。今年で3年目になりました。

最初の1年目は2日間開催したにも関わらず、3、4組の方しか来られなかった記憶があります。が、今年はたった3時間程度の説明会に、なんと!20組50名の参加者!銀座NAGANOが広くないこともありますが、会場からあふれるほどの人の姿に、県関係者も他の山村留学関係者の方も驚いていました。

グリーンウッドが運営する「暮らしの学校だいだらぼっち」も34年で延べ530名の卒業生がいますが、親と子が離れて、しかもこどもが共同生活するというスタイルに多くの親御さんたちがハードルの高さを感じていました。だいだらぼっちにいるこどもの多くは「山賊キャンプ」に参加して「自分たちが考えて、自分たちで創る暮らしをもっと長くやりたい!」といって次のチャレンジとして参加を希望してきているのは昔も今も変わりません。こどもたちは「どうしても行きたい!」とお父さんお母さんをなんとか説得して来る場所でしたが、ここ数年は保護者の方の理解が増し、むしろ積極的な方も増えてきているように感じます。

風向きが変わったのは東日本大震災です。未曾有の大災害を目の当たりにして、自分で考えること、行動すること、知らない人とでも協力して乗り越えること、食べ物を生み出すことなど、既存の教育では得られない力が必要だと感じられた保護者の方が多くなったのだと思います。

また昨今は公立の学校でも、これまでの学校カリキュラムとは異なった教育アプローチをされたり、新規の学校では寮生活による共同生活に重きを置くところも増えてきているのも影響されているのかもしれません。

迫るAI時代、毎年のように起こる自然災害、揺れ動く世界情勢において、「生きるために必要な力」の考え方が変わってきました。またこどもだけの外遊びや家のお手伝いなどが減ることで、学校以外で身につけられた力を得る機会が減り、教育機関の担う分野が広くなってもきています。いじめや不登校、教員の問題など学校を取り巻く課題も増えている中、良い悪いは別として、こどもの教育を「選択」することが当たり前になっていることの表れかもしれません。

さて私たちが運営する「暮らしの学校だいだらぼっち」の来年度の募集も始まり、次々と申し込みが来ています。検討されている方はぜひお早目にご検討ください。

ちなみに11/23には名古屋で、11/24には東京で説明会を行います。こちらはだいだらぼっちの現役のこどもたち自らが説明する会ですので、ご興味をお持ちの方はぜひお越しください。