NPOグリーンウッドでは、村からの委託を受け、2015年から放課後児童クラブ(学童保育)を運営しています。
8年目に突入した今年度は、なんと43名のこどもたちが登録しました。実に泰阜小学校生の60%が通っていることに。参加者数が多い日は山村留学のこどもたちも合わせると50名近いこどもたちが活動しています。
春先は新一年生も新たに加わって、少しだけ雰囲気も変化します。ワクワクとドキドキが入り混じり、暖かな気候も相まって、木工、お散歩、水たまりで水遊び、鬼ごっこなど様々な遊びが展開されています。昨日は缶蹴りが大盛り上がり。1年生にルールを教えながら、2時間楽しんでいました。缶蹴りは鬼が見つけた子の名前を呼ばなければいけないので、新一年生の名前を覚えられたりルールがシンプルで誰でも参加できるのも良いところです。(足が筋肉痛になりました)
保護者の方や小学校の先生から、「放課後の時間がすごく楽しみみたいです」との声も。学童の日はウキウキしながら登校する子もいるようです。発足当時を思い出すと、こんなにこどもたちがいる光景が夢のようです。学童がスタートした当初は、参加人数も少なく、スタッフとマンツーマンなんて日もあり、こどももスタッフも「何をしたらいいかわからない」からの出発でした。まだ日常的に過ごす場所でなかった事もあって、この学童には何があって、何ができるのかを確かめながら、こどもたちのチャレンジを拡げてきました。焚き火や刃物を使った工作などハードルがあるアクティビティも毎日繰り返し使い方や危険性とともにできることが拡がる面白さも伝えています。
年間200日の活動、長い子では6年間のロングプログラムであるからこそ、スタッフの中でもこの場所で大切にすることは何か、どんな場所にしていきたいか、激しく意見をぶつけ合うこともありました。「大人の理想が先行している」「自由に遊べるのはいいけれど、勝手な行動にはどう声掛けしたらいいのか」「こどもの世界を拡げるためにスタッフできることは」など、まさに正解の無い問いがぐるぐる回っていました。
ここ数年は、日常の遊びの中で発展した1泊2日のキャンプや本格的な秘密基地づくり、陶芸企画などこどもたちが主体的に企画した活動を実施し、「いかなければ行けない場所」から「やりたいことが実現できる行きたい場所」に変わってきました。
大人がアクティビティを提供するのではなく、こどもたち自身から発信された遊び(やりたいこと)を応援していくこと。そうした体験を通して、失敗と成功を繰り返しながら学びを深めていきます。やりたいことを実現することで自信と責任感が生まれ主体的な活動が拡がっていきます。
さぁ、今年はどんな夢(やりたいこと)を実現するのか楽しみです。
埼玉県上尾市出身。高校までの9年間野球漬けの毎日。2013年に長野県下伊那郡泰阜村へ移住。村内でも山奥とされる集落で住み始め、結婚。家族6人と動物たち(黒柴・猫1匹・山羊・烏骨鶏たくさん)で田舎暮らし実践中!