先日、文京学院大学にて先生を目指す学生対象にグリーンウッドの事例を話す機会をいただきました。
お話ししたのは、「暮らしの学校だいだらぼっち」と「山賊キャンプ」の事例から、グリーンウッドが目指す教育理念と方法、そして将来こどもに関わる職業を目指す若者たちに、私が思う「教育とは何か?」をお話ししてきました。
簡単にその内容を書くと、
- こどもたちの主体性を伸ばすためには?「山賊会議の仕組み」
- チャレンジ精神も失敗から学ぶことも「繰り返しで身につく学習」に落とし込む。
- 評価をされるからこどもは学ばなくなる。グリーンウッドが行う「教えない教育」とは?
- こどもの成長の場を創るために「楽」と「楽しい」の違いを理解すること。
学生たちのリアクションシートには「全ての話がストンと腑に落ちた。」「本当の教育とは何かを考えることができた。」「教室での学ぶが100%正しいものなのか見つめ直す機会になった」「学ぶとは自由になることという言葉を聞いて、なんだかワクワクしてきました」「学校教育の「教える」ということを疑問に感じた」
と反応がありました。
しかし私が話したことも、「正解」ではありません。あくまで私が十数年、出会ったこどもたちとの経験で培った一側面です。しかし学校教育といった公教育を志す学生たちに、すこしでも心に「トゲ」のようなひっかかりとして残ってくれれば、いつか別の視点で考えることにつながるのではないかと思っています。

グリーンウッドの代表理事。2004年よりグリーンウッドスタッフとなり泰阜村に移住。一男二女の父。2024年より代表理事となる。