我が子と一緒に働く職場

グリーンウッドに新人がやってきました。

キャンプネームは「あさちゃん」!担当は癒し、です。

あさちゃんはスタッフいとのこども。5月に産まれたばかりです。
産休育休から復帰し、7月から親子で出勤しています。

とにかく静かに寝ています。もし泣いてもこの通り。
周りのおば…乳母たちがこぞって集まりあやしてくれます。

我が家も同じように子連れ出勤をしていました。常に泣き続け、電話が鳴るたびに外に連れ出していましたが、そんな様子もあまりなく本当にいい子です。

さて世間では親子出勤ができる会社も増えていると聞きます。そこへ行くとグリーンウッドは先進的です。既に20年以上前から実行しています!これまでもこどもを片脇に抱えながら仕事をして、お互い様で助け合いながらやってきました。子連れ出勤がうまくいっているのは、事情が分かる人がいる、ということだと思います。

いとも初めてのこどもということで「首ってもう座ってますかね?」「ずっと寝たままなんだけど、大丈夫かな?」とことあるごとに不安を口にしています。先輩母たちが、「気にする必要ないよ」「うちはもっと遅かった!」とアドバイスをしてくれます。ネットの情報ばかり検索して不安が増したりするなんてこともよくある話です。すぐそばに実体験を持っている人がいるのは安心です。


そんな様子を見ていると、コロナ禍で子育てしている方たちは気軽に実家にも帰れず、ママ同士のコミュニティの場もなく、孤独と不安を抱えているのではないかと心配になってしまいます。
グリーンウッドのような子連れ出勤の形もひとつのセーフティーネットの役割になるのだと思います。

グリーンウッドの場合は制度がある。というよりも、家族総出で働かないとやっていけないという、農家的な働き方によるところが大きいです。働かないと進まない。こどもを連れてこないと働けない。という必然が今のグリーンウッドの当たり前の働き方を生み出しています。

今後目を向けなければならないのは、会社の福利厚生として「子連れ出勤可能」という項目があるかどうかよりも、一人ひとりの事情に寄り添って働く場を創っていけるかどうかではないでしょうか。子連れ出勤制度があるから連れてきて良い。男性の育休制度があるから取って良い。という制度先行だと、その条件にあてはまらない事情の場合、制度ができるのを待つだけになってしまいます。あるいは結婚していない、こどもがいない人は「損」と感じてしまうかもしれません。

一人ひとりの価値観も事情も違うのが当たり前の社会で、それぞれの事情によって働き方が変えられる。そんな職場が求められる時代なのかもしれません。
そのためには企業側、働き手側の双方が責任を持ち寄り創り上げる必要があります。しかしその過程こそ豊かな社会づくりにつながるのだと思います。