お家で山賊キャンプの学びを!「山賊オンライン!」はじめます!

しんとくみが何をしているかというと、
新企画「山賊オンライン!」の会議をしています。

そもそものはじまりは、夏のこども山賊キャンプの中止。
毎年1000人のこどもが全国から集まる山賊キャンプは、こどもたちのチャレンジと新しい自分の発見の場であり、何よりわたしたちが培ってきたねっこ教育を伝える機会でした。

しかしご存じの通り新型コロナウイルスの影響を受け、キャンプは中止となりました。大変なのは私たちというよりも、このコロナで行動を制限され、環境が変化したこどもたちです。

コロナウイルスの影響でこどもたちの活動する場所はどんどん狭くなってきています。学校では大きな声を出せず、行事やイベントも中止。スポーツや、外で自由に遊ぶことも制限されています。こどもの成長とは「大きくなる」ことだけではありません。様々な遊びや体験を通じ、心と身体が育まれ、できることが増え、世界を少しずつ広げていく。それはいつか自分の足で歩んでいくための準備の時間です。

「こども時代」は驚くべき吸収力で様々なことを得ていく、成長のゴールデンタイムです。その絶好の機会を見逃すことは社会の損失に他なりません。私たちはキャンプができない今、こどもたちの成長を助けるために何かできることはないか?を考えてきました。

例えば学校の授業や習い事、コンサートや演劇もオンラインに置き換えて行われていることから山賊キャンプをオンラインでできないかを模索しました。
しかしやっぱり難しい!例えば料理をオンライン上で教えるのはどうかなんてことも考えましたが、すぐに危ないからと手を出せる距離にいないでリスクが高すぎる…。

やすおか村から木材を送って工作でも…とも考えましたが、やはり刃物の使い方を教えるには限界が。家にあるものを使ってテントを立ててみようとか、新聞紙での工作…なんてことも考えましたが、果たしてそれはやる意味があるのか?と右往左往して、なかなか前に進みません。

そんなときハタと気づきました。わたしたちは「暮らしから学ぶ」をコンセプトにキャンプをしていました。キャンプの「暮らし」の中には、仲間と関わったり、チャレンジしたり、思い通りにならない自然との関りなど、人を成長させる出来事がたくさんちりばめられている。野外での活動は難しいけれど、「暮らし」はいつでも、私たちとこどもたちの周りに変わらずあるではないか!むしろこれまでキャンプの学びをお家でも続けてほしいと願っていたのですが、そのきっかけがここにあるのでは?

一見、小さな空間しかないように思える「家庭」にも、社会と、そして世界とつながっている様々なコトがあるのです。

例えばキャンプでは流しがそのまま川につながっているので、食器の油汚れを拭いてから洗うようにしています。こどもたちは油が川に流れるのは困ると直感で理解できます。今の暮らしはそういった仕組みをあえて見えなくすることで快適な暮らしができているわけですが、根本的な問題解決になっていません。

今大きな問題になっているプラスチックゴミ。実は現在太平洋には日本の面積の4倍にもなるゴミが浮いています。そしてそのゴミの一部は確実に私たちの暮らしから出ているのですが、ゴミ箱に捨てたゴミがその後どうなっていくのかを考える機会はなかなかありません。

地球温暖化、格差社会、様々な問題が差し迫ってきている現代で、これからの未来を歩むこどもたちに今地球で起きていること、自分たちでもできることがあることを一緒に考えていく場を創るのは、むしろキャンプよりも可能性がある!そう確信しています。

『暮らしと密接につながった社会の課題を、お家での体験を通してこどもたち自ら発見できるようにする。』そんなこどもの成長を応援するプロジェクト。
それが「山賊オンライン」です。

1月からまずはモニター参加者を募って実施します!

お家をフィールドに、社会の課題について一緒に考えたいこどもたち!
みなさんの参加を待っています!

↓詳細はコチラ↓