先日のブログではキャンプのボランティアが味噌を手作りした様子をお伝えしました。今回は村内での味噌づくり。グリーンウッドの味噌づくりシーズンです。
4年目となったやすおか村に住む村民向け活動「やすおか暮らしを楽しむ会 てまひま」。お味噌づくりも4回目です。「家の味噌をここで作るのが恒例になっています!」という方もいるほど、なくてはならないイベントになってきました。
今回は30名の方が集まりました。見ての通り小さなこどももたくさんです。
まずは作業の説明です。麹と大豆を見せるとこどもたちは興味津々。お母さんたちの手を振り切って見に来ます。好奇心の塊のこどもたちです。
こどもがいると大変に思える作業ですが、「てまひま」の味噌づくりで大事にしているのは、小さなこどもも一緒に働けること。そして場にいるみんなでこどもを見守ること。こどもがいればいるほど、豊かな場になることを目指します。
まずは大豆をつぶすのですが、こどもたちでもできるように足で踏むのが恒例です。
これまではビニール袋に入れていたのですが、プラスチックの環境汚染も広がる中で少しでも減らそうと、知り合いにいただいた和菓子をつめるパレット?を活用。ビニール袋も半分以下に減らすことができました。
あっちでもこっちでもふみふみ。親子でやっているのかと思いきや、組み合わせが違うところもチラホラ。これが「てまひま」の良いところです。
つぶした大豆と麹を混ぜてお団子づくりです。小さな手で頑張って作っています。「正直、うちの子が関われるか心配でした」というお母さんが、こどもが一生懸命味噌づくりをしている姿と、みんなが見守ってくれる様子にホッと安心したり、たくさんの発見もある様子でした。
4年目となると、小さかったこどもたちも大きくなって、できることも増えてきます。これまですぐに飽きてしまった子が最後まで関わる姿も。
出来上がった味噌玉をそれぞれの家庭ごとに計って樽に詰めます。あとは夏を超えて出来上がるのを待つだけです。
味噌を手作りするというと、とても大変で専門技術が必要に感じますが、大豆と麹さえあれば家でもできてしまいます。とはいえ、なかなか個人でやろうと思うと腰が重くなりがちです。
そんな面倒な作業もみんなでやると楽しい時間に変わります。
作業が終わったらこどもたちは外に出てみんなで遊んでいます。こちらはかくれんぼ。村の年少さんがたくさん集まったので、すぐに遊びが広がります。でも去年までは友達と遊ぶことがなかなかできませんでした。それぞれの成長とこどもの発達の様子がよくわかります。
一方でこどもたちから解放されたお母さん方はお茶とお菓子でゆっくりとおしゃべりタイム。子育てで不安を感じていることも、先輩お母さんや同年代お母さんに話すことで息抜きできましたと話していました。とても大切な時間です。
最後は記念撮影です。
人と一緒にいることが「メンドウクサイ」という風潮が増えていますが、「メンドウ」なことがつながりと豊かさを生むのだと改めて気づかされる1日でした。
未来の泰阜村を創るために、そんな時間をこれからも「てまひま」で作っていきたいと思います。
グリーンウッドの事務局長。2004年よりグリーンウッドスタッフ、そして泰阜村に移住。一男二女の父としては日々反省と勉強の日々。車で1時間でスキーも登山もできて、村内には遊べる川がたくさんあることに毎年のように感動している。