まずは自己紹介をお願いします。
兵庫県出身の23歳。片道15分の通学路を1時間かけて友達と遊びながら通ったり、とにかく遊ぶことが大好きなこどもでした。ただ、勉強がめっきりできなくて(笑)決してやる気がないわけじゃなのですが、テストを解くのに時間がかかることがよくありました。そんな時に、「まだテスト説きたいんだね。じゃあ、そのまま解いていていいよ」と自分に寄り添ってくれた小学校の先生に憧れて、「小学校の先生になりたい!」という思いを持ちました。大学では教育学部に進みボランティアとして自然学校の企画運営に携わっていたところ、グリーンウッドと出会いました。すると、ここの理念や、スタッフの方の想いを持って働く姿にビビッときてしまって。(笑)人としての基礎が築かれる児童期のこどもの育ちに関わりたいという思いは、学校だけでなくとも達成できると思い、この世界に飛び込みました。
グリーンウッドはどんな仕事をしていますか?
キャンプの現場の他に、普段はグリーンウッド全体を支える総務チームで、施設や車両の管理など事業が円滑に進むための仕事をしています。他には、放課後こども預かり「いってきました」で、地域の子の学童スタッフとして活動していたり、暮らしの学校「だいだらぼっち」の相談員や地域の子対象の自然学校「あんじゃね学校」のスタッフなど、様々な事業を通してこどもたちと日々関わっています。
山賊キャンプで大切にしていることはありますか?
キャンプでは「暮らし」を大切にしていきたいです。先生を目指していたからこそ気づけたのですが、こどもにとって心が育つ瞬間って授業中よりも、一緒にごはん食べているとき、掃除しているとき、遊んでいるとき…暮らしの中にたくさんあるんだと思います。昨年度冬キャンプで「梨久保」という限界集落でキャンプしたのですが、そこは水が貴重であまり使えない不便な場所でした。それを聞いたとき一人の男の子が「めんどくさい」と不満そうな顔をしたのですが、周りの子が「この少ない水でみんなの皿洗えたらすごいね!」と言ってくれてみんなで工夫できないか考えたんです。その時ひらめいたのが、「あのみんなが暖まっているストーブでお湯作ったら汚れ落ちやすくなるんじゃない?!」という方法でした。そこから洗い物だけじゃなくて、「コンロ代わりに肉焼けるんじゃない?!」「ヤカン置いておけば加湿器にもなるよ」と次から次へとアイデアが出てきて…あの面倒だといった子が「僕たちすごいね!」と感動していたんです。この時初めて、「暮らしって大変だけど楽しい」んだと感じました。一人だと「やらねばならない」ことでも、誰かと一緒だと「やろうよ!」と楽しめる。キャンプでの朝づくり(お掃除)やごはんづくりなど暮らしを通して、みんなで暮らす豊かさを、こどもたちには感じてもらいたいです。
山賊キャンプに申し込まれたこどもたちと保護者の方へアドバイスを
慣れない環境、価値観が異なる人たちとの暮らしは楽しいけど、やはり大変でもあります。キャンプ中体調を崩さないように、しっかりと体調を整えてからご参加ください。もし事前にご不安なことなどあれば、いつでもご相談ください。事前の準備をしっかりすることが、楽しいキャンプへの第一歩です!
******************************************
ありがとうございました。次回は長老たちのキャンプに向けての研修の様子をお伝えします。

地域での子育てに関心を持ち、2014年に新卒でグリーンウッドに就職。大学時代、間伐ボランティアをやっていたことから、現在は泰阜村の森林を生かした活動に関心がある。また妊娠・出産を経て、子育てに奮闘中。2児の母。