8月25日、約1か月に及ぶ夏の信州こども山賊キャンプ、全18コースが無事終了しました!
参加してくださったこどもは657名!今年はテレビ取材も入り、多くのメディアに取り上げていただきました。ぜひこちらより動画をご覧ください!
私たちは社会づくりのために自然体験活動を行っています。これだけ多くのこどもたちに、自分が主役になる楽しさ、チャレンジする面白さ、仲間と協力して得られるダイナミックな達成感、そして自然の豊かさを伝えることができたこのひと夏は、未来を創るこどもたちのねっこを育んでくれたと信じています。
そしてこれだけのこどもたちにキャンプを届けられたのも、こどもをサポートし一緒にキャンプを創ってくれたボランティアのみなさんと、送り出してくださった保護者の方のご協力があっての賜物だと感じております。
この場をお借りして、感謝申し上げます。
さて、今年も保護者の方からたくさんのアンケートをいただきました!
沢山のご意見をいただきましたので、ここで一部紹介させていただきます。
【保護者アンケート一部抜粋】
●ホームシックになったそうですが、「楽しいことしかなかった!また行きたい!」と開口一番に話していました。それを超える楽しさや充実感があったんだと思いました。
●普段室内で遊びがちになってしまうので、次年度も参加させたいです。大自然の中での楽しさをまた知ってもらいたいのと、自分でできることの喜びを知ってもらうことでより、こどもの自信にもつながって、成長してくれると思っています。
●主体性を伸ばしたく参加したキャンプでしたが、先生でも親でもないたくさんの大人や、異年齢の仲間に出会い、成長後押ししていただけたことが今後本人の財産になると感じました。
●野菜を切ったこともほぼなかったのに、料理に自信がついたそうです。翌日からなんと自分で料理をし始めました。現地でおいしい野菜を食べさせてもらったことで野菜も好きになったようです。
●時計を見ない生活だったことや、火おこしをしたこと、料理でこんな失敗をしたなどたくさんのことを語ってくれました。とにかくやりたいことが何でもできる!と楽しそうに話していたのが印象的でした。
●こどもの実践を尊重しながら、主体性を伸ばしてくれるキャンプだと思います。慌ただしい日常の中で、こどもがこどもの原点に戻れる機会だとも思います。
アンケートでは、キャンプをより良いものにするためのご指摘や、このようなたくさんの温かいお言葉をいただきました。貴重なご意見を受け止めて、今後より良いキャンプを実践できるよう質の向上に努めてまいります。
さて、今夏は猛暑に地震、台風と様々なリスクに直面しました。自然は必ずしも「楽しい」ばかりの存在ではなく、時に人を脅かす怖い存在でもあります。そんな自然災害のリスクが高まる今だからこそ、キャンプを通して自然体験の豊かさを伝えていきたいと考えます。
それはサバイバル技術を伝えたい、ということではありません。
日頃の物が溢れる生活から抜け出し、何もない自然の中に飛び込むからこそ得られることがあります。工作キットなんて用意されていない中でそこいらにある木材から作りたいものを作ってみる“生み出す体験“や、かまど作りから始まる火おこしやメニュー決めから始まる、決して「楽」ではないことを”楽しむ体験”、五感を研ぎ澄まし水の冷たさ、風の心地よさ、星空の美しさに心震える”感じる体験”。こうしたこどもの土台を作る体験こそ、自然体験を通して伝えていきたいと考えています。
根がしっかりしている木は倒れません。
今後もこどもたちの土台となるねっこを育めるよう、体験を通じた学びの場を創り続けて参ります。

地域での子育てに関心を持ち、2014年に新卒でグリーンウッドに就職。大学時代、間伐ボランティアをやっていたことから、現在は泰阜村の森林を生かした活動に関心がある。また妊娠・出産を経て、子育てに奮闘中。2児の母。