だいだらぼっちにはたくさんの応援団がいます。その最たるはこれまでこどもをだいだらぼっちに参加させたお父さんお母さんです。その中でもいつも応援いただいているのが、小島さんです。だいだらぼっち3年目の1988年と6年目の1991年にそれぞれお子さんが参加していました。
冬の山賊キャンプに来たことがある人にはおなじみの「ミカン」をいただいている方です。
※詳しくはこちらのブログを参照↓
毎年、「海がない長野に住んでいるスタッフに」とたくさんの魚介類を持ってきてくださったり、夏には育てたジャガイモでコロッケを大量に作ってくださったりと、いつも気にかけてくださっています。
そんな小島さんから、ここ数年は山賊キャンプ用にもタマネギもいただいています。そろそろ収穫しないとダメになってしまうということで、スタッフ2名で収穫に行きました。
朝9:30から作業がスタート。
今年は不作だったとのことでしたが、そうはいっても大量のタマネギです!まずは掘り起こして小さいものはカゴに。大きいものは縛って干せるようにしていきます。
全部で30箱!それでも例年に比べると随分少ないとのこと。終わったのは15:00でした。
昔は愛知県にも「タマネギ小屋」というのがたくさんあって、どこの農家も出荷用のタマネギを吊るして干していたそうです。が、北海道のように大量に収穫できるところに取られて、今ではほとんどこのあたりで作る農家は減ってしまったそうです。効率性や経済性を重視の結果です。一方でひとつの地域に頼ってしまうと、台風などの災害があれば途端に供給がとまってしまうこともあります。難しい問題です。
帰って来て、早速タマネギを干しました。だいだらぼっちには特別に干す場所があるわけではありませんので、登り窯の小屋の中に干しています。
たくさんの方に応援されて成り立つだいだらぼっち。関わる人が増えれば増えるほど、関わる方法も増え、支えてくれる人も増え、豊かな場所になっていきます。だいだらぼっちはその教育方法や30年の実績が評価されていますが、たくさんの人が関わり、変化することが、学校を含め、その他の教育機関との大きな違いだと感じます。
実はだいだらぼっちには塀がありません。開設当時に「地域の人が気軽に入れるように」という想いから作らなかったそうです。「いろんな人が関わる」。それが「だいだらぼっち」という精神の根底に流れています。
自分たちだけではできないことをたくさんの人に支えてもらいながら実現すること。これからの時代に求められるのは、「つながり」の豊かさではないかなと感じた一日でした。

グリーンウッドの代表理事。2004年よりグリーンウッドスタッフとなり泰阜村に移住。一男二女の父。2024年より代表理事となる。