【一人一票の職場】スタッフの1日編|グリーンウッドの働き方

山村留学「暮らしの学校だいだらぼっち」や「山賊キャンプ」、村のこども対象の「放課後学童いってきました」その他さまざまな教育活動を行っているグリーンウッド。「毎日こどもがいる」職場で、どんな風に働いているの?というお話しをよく聞きます。

あるいは「山村留学のこどもが学校に行っている間はヒマでしょ?」なんてことも。そんなことはありません!普通の職場と違うグリーンウッド。今回はわたしたちグリーンウッドスタッフの1日をお伝えします。

1日がはじまりました!だいだらぼっち母屋前から見える雲海が今日もきれいです。

9:00に出勤してまずは朝ミーティングです。ちなみにスタッフは村内に住んでいるので、最も遠い家でも車で15分。一番近い家だと歩いて3分です。

はじめに各チームごとに集まって、今日の段取りや調整、共有をしています。手前は短期チームです。山賊キャンプや森のようちえん、地域事業などの「だいだらぼっち」以外の事業を行うチームです。放課後学童の体制や前日の様子の共有や会議調整をしていました。
奥は長期チーム「だいだらぼっち」の担当です。今日は平日なので休んでいるスタッフもいます。

こちらは総務チーム。財務や出納、保険に施設管理、HPの作成や見学研修のコーディネイトなど、スタッフが働きやすいよう支えてくれるチームです。

チームごとの共有が終わったら全体でのミーティング。だいだらぼっちのこどもの様子の共有やスタッフ全員で知っておいてほしいこと、会議の調整や出張の報告、今後の事業の展開など内容は多岐に渡ります。

「一人一票の精神」で運営されている職場なので、全員の意見や合意が最も重要。この朝ミーティングがグリーンウッドで働く中で大事な時間となります。

朝ミーティングの最後は「3分間スピーチ」、今日はオラフが担当。自分で選んだ新聞記事から自分が感じたことや考えたことを話す時間です。このスピーチの目的は大きく2つ。ひとつは都市部から離れた泰阜村においても、社会の動向に敏感であってほしいので新聞を読む習慣づけ。もうひとつはわたしたちは言葉を使う仕事なので、伝わる言葉を得るための練習の場でもあります。

スピーチが終わったら、各自適当な人とグループになり、聞いた話しの感想や意見を言い合います。それぞれのスタッフがどんなことを考えているのか、どんな哲学を持っているのかをコミュニケーションを深めるための時間でもあります。普段チームが違うスタッフと話すと新鮮な発見があることもあります。

最後は「今日も一日がんばるぞー!」の掛け声で締めくくりです。
ここまでおおよそ30分。終わり次第それぞれの業務に入ります。

「放課後学童いってきました」のチームは今日は大掃除。年末を迎えるにあたって、各施設の掃除も大事な仕事。

こちらは事務所。こどもを中心とした参加者に、体験の場を提供することがわたしたちの仕事の本分ではありますが、その参加者を集めること、集めた参加者が安全に過ごすこと、わたしたちの教育事業を社会に知らせること、学びの質を深めるために、事務はかかすことのできない必要な仕事です。こどもが帰ってくるまでの時間が勝負!

グリーンウッドの昼食はスタッフの当番制。本日は月曜日、ぱる、いっちー、ゆべしが食当です。メニューは、鳥ハムと柚子のパスタとサラダ。デザートは余った食パンで作ったフレンチトーストに、いただきものの洋ナシをのせたもの。食べることが大好きなスタッフが多いので、いつもおいしい昼ごはんが食べられます。

お昼ご飯もコミュニケーションの場。先日ブログで紹介した出し物も、この時間で決まることが多いです。

だいだらぼっちには年に3回ほど、OBOGや保護者などたくさんの方が集まる機会があります。その時に必ず行うもの。それが「出し物大会」です! ...

「一人一票」はこんなところにも。
これは米とぎ当番表です。だいだらぼっちのこどもたちが朝昼分を、大人が夕食分をとぐような役割になっています。
ここも代表も創設メンバーも関係なく、等しく当番は回ってきます。

いよいよ夕方になるとこどもたちが帰ってきます!

こちらは「だいだらぼっち」。5年生のさらが母屋に帰ってきました。

こちらは「放課後学童いってきました」。村の小学生が帰ってきました。

泰阜村の小中学生は119名。その内30名程が、毎日グリーンウッドに集まります。村のこどもの1/4が毎日集まるということ!

だいだらぼっちの夕食はこどもたちが作ります。この日は小学生3人で作っていました。(夕飯もなんとパスタ!)「もうちょっと小さく切って」「お皿出しておいて」とお互いに声を掛けながら作っています。すごい。

スタッフは母屋の中や外で、風呂焚きの様子やご飯づくり、宿題をしたり、遊んだりしている姿を常に横目で見ながら自分の仕事をしていたりして過ごしています。

夕闇が迫ってきて、それぞれの建物にも灯りが入ります。

家族がいるスタッフはそろそろ家に帰っていきます。短期チームは学童のこどもたちが帰ったら夕食へ。長期チームもだいだらぼっちのこどもと夕食を食べて、夜の「連絡」という話し合い。お風呂に一緒に入ったり、週末の計画をしたりと過ごしながら消灯になったら、宿直を残して帰ります。

グリーンウッドの教育事業は、塾や習い事と違って、明確に提供するプログラムがあるわけではありません。一緒に過ごすしながら、成長や学びのチャンスやタイミングを逃さないようにすることが役割となるので、日常と仕事との区別が明瞭でない職場です。だからこそ「自分自身」や「一人の人」が見られます。

暮らすように働き、働くの中に暮らしがある。だからこその大変さも苦労もありますが、だからこその楽しさと感動がある職場。

興味がある方はぜひ見学にいらしてください!

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