折り合いをつける日々が続く ~職住近接はもちろん、公私近接である~

最近、出先から泰阜村にトンボ返りが多い。
先日、山梨八ヶ岳の清里であった2泊3日のミーティングも、泰阜村から通いので参加。
通いといっても片道150㎞。
3日間参加したかったが、どうしても地元の用件があるからだ。

年末までの日曜日は、なんだかんだで地元にいなければならない用件だらけだ。
例えば土曜日に東京にいて、月曜にまた大学講義で東京なんだからそのまま滞在したいのはヤマヤマ。
しかしそれは私だけ特別扱いにはならないのが、地域:村:集落、というものだ。
問答無用で「帰ってくるでしょ?」攻撃の連絡が来る(苦笑)。

先週の日曜日は村のソフトバレー大会。
今年は公民館支部長だからとりまとめ役だから、出ないわけにはいかない。
それはある意味プライベートな用件でもある。
しかし、地域に根ざした活動を続ける私たちにとってみれば、それは仕事でもあるのだ。
職住近接はもちろん、公私近接である。
それを煩わしいと捉えるか、豊かだと捉えるか。

バレー大会の慰労会は、集落の老若男女が集まってワイワイと。
こどもと若者はウノやトランプで大盛り上がりで、まるで集落全体が親戚のようだ。
心地よい時空間。豊かさとはこういうことをいうんだと想う。
それはそれでいいのだが、翌日月曜の朝は始発でまたもや東京に出る(片道5時間かかる)からたいへんだ。

東京で大学の授業が終わった後、急いで泰阜村にトンボ帰りで、ギリギリアウト(笑)で隣集落の役員会に滑り込む。
信州こども山賊キャンプの開催集落でもあり、冬もお世話になりますと挨拶なのだ。
当然そのまま懇親会に突入。
集落の人びとにとっては、私が東京往復10時間の移動をしている事情はおかまいなし。
ずいぶんと飲まされるが、それが団体代表の仕事でもある。
こうやって地元のひとびとに顔と膝を突き合わせて、信頼をつないでいく。

年が明けると、さすがに日曜日は地元には帰れない日がある。
全国から呼ばれるのはありがたいし、積極的に出ていく。
しかし、私の感性が、地元の土から離れないように。
折り合いをつける日々が続く。

代表 辻だいち