新年度も集落の役員である ~逃げずに責任を果たすからこそ~

年度末の総会がありました。
いろんな総会があるのですが、今回は地元集落の総会。
私が住んでいるのは、泰阜村の田本という区(集落)です。
つまり、NPOグリーンウッド、そして暮らしの学校「だいだらぼっち」がお世話になっている区(集落)でもあります。

田本区は泰阜村ではわりと大きな区で、250人くらいの人が住んでいます。
ちなみに泰阜村には19の区があり、小さな区は10~20人くらいです。
総会には250人全員は集まりませんが、半数の世帯から集まっていたかな、という感じです。
新しい区長さんや会計係さんなど役員が紹介され、社会部とか神社部とか、あれこれの部の事業報告や計画が発表されます。
議題によっては紛糾してなかなか結論が出ないこともたまにあります。
区の会計とは別に、水利組合の会計報告などもあるのですが、こちらは毎回紛糾します。
山岳地帯で田んぼを行うには、水を確保する苦難の歴史が必ずあります。
「水戦争」とはよく言ったもので、やっぱり利害がぶつかるわけです。
そんな時もみな、粘り強く折り合いのつけどころを探ります。
自分達の住む区は、自分たちで考えて結論を出さなければならないし、その結論には責任が伴います。
みんな、責任を分担しあうことをわきまえています。
そうやって逃げずにこの区(集落)は成り立ってきたのです。

私は1年前まで神社部の役員を3年間やっていました。
今年1年は無役で過ごせたのですが、4月からまた役員となりました。
社会部という区民の教養や運動、文化活動を計画・実行する部です。
しかも田本区の公民館支部長も併任することになりました。
任期は2年。
2年役員となるとなかなかたいへんですが、これも逃げずに引き受けることが大事。
そうやって責任を果たすからこそ、住民自治が成立します。

総会の後の懇親会は「今年はお疲れ様」「来年よろしくな」という、和気あいあいとしたバトンタッチの時間となりました。
区(集落)の中にある小さな飲み屋で2次会もあり、この区をどうやって盛り上げていこうか、とあ~でもない、こ~でもないと、議論が続きました。
こういうひとびとがいる限り、この区は大丈夫だな、と思います。
さてさて私もまずは2年、地域のためにしっかりと汗をかかなければ、です。

代表 辻だいち