生まれ変わったら高校教師になるものいいな

母校に来た。
私の故郷は、北陸福井。
今年の冬、豪雪があった地といえばわかりが早いだろうか。
私が小学校の頃は、もっと酷い豪雪があった。
もう、雪なんか見たくもないというトラウマにもなった。
そんな福井にある高志高校という高校だ。

敷地内にいつの間にやら中学校が増設されている。
校舎に入るのは卒業以来か?
いや、教育実習で大学4年の時に来ていた。
それでも26年ぶりか。
やはり毎日通っていたところだけあって、懐かしさと共にその場に埋め込まれた想い出が一気に浮かびあがる。

今回は、同窓会の一環で、卒業生が在校生に講演を行うというもの。
テーマは「逆流 ~学歴なんて全く意味のない世界(国道も信号もコンビニもない絶望的な山村)に生きて~」。
周囲の反対を押し切って、大学卒業と同時に小さな山村に飛び込んだこと。
「ひとづくり×地域づくり=素敵な未来づくり」を展開した四半世紀。
そして、なぜその道を選んだかという高校・大学時代の決断などを、渾身の力で語った。

「学力を必死で向上させようとしている高校生の前で、そんな演題でいいのかと衝撃を受けました」という生徒たちがなんともかわいい。
俺たちも30年前はこんな感じだったのかな。
今日再会した同級生は、そんな雰囲気がみじんもないくらい貫録たっぷりだった(笑)。
来年は、私の代が幹事の同窓会が開催される。
遠隔地からの実行委員会への参画だが、少しは働かなければ。

生徒の感想文に目を通す。
思春期の生徒のほとばしる想いに、思わず頬がゆるむ。
生まれ変わったら、高校教師になるのもいいな。

代表 辻だいち