「憧れ」になるために挑んだ4年目のボランティア|長期ボランティアのわたろん(山賊キャンプOB)

-今回長期ボランティアに申し込んだ理由はなんですか?

小学生のときに山賊キャンプへ参加し、高校生の3年間もボランティアとして関わってきました。大学生になり、とてつもなく長い夏休みをどう過ごすか考えたとき、「せっかくならいろんなことに挑戦したい!」と思ったんです。また、教育大学に進学したこともあり、早い時期からこどもとたくさん関わって成長につなげたいと考え、長期ボランティアに参加しました。小学生、高校時代から長期ボランティアはとても魅力的で、ずっと憧れていた存在でもありました。

ただ、正直なところ参加が決まった当初はすごくドキドキしていました。何度も参加して雰囲気を知っている山賊キャンプとはいえ、「他の長期ボランティアの方と同じように動けるだろうか…」と、期待と緊張が入り混じっていました。小学生のときに初めて山賊キャンプへ飛び込んだ時のような、未知の世界へ足を踏み入れるワクワクと不安の感情がありました。そんな中で挑戦のひと夏が始まりました。

-こどもとの関りから学んだことは?

良い意味で、こどもたちへの伝え方やコミュニケーションの難しさと大切さを学びました。私は本部スタッフとしてC7、C8、B10のコースに参加したのですが、コースごとに年齢層も違えば、8割のこどもが初参加の回もあったりと、ひとつとして同じ状況のキャンプはありませんでした。

そんな中、例えば1つの説明をするにしても、その場に合わせた言い換えや、全員に伝わる分かりやすい表現を模索する毎日でした。全体説明のあとに「もっと詳しく言えばよかった」と後悔したり、こども特有の言い回しをすぐに理解できず戸惑ったりしたこともあります。でも、上手くいかない時こそ意識してこどもたちと対話を重ねました。何度も言葉を交わすうちに、「この子にはこう伝えると響くな」「ここは共通して押さえるべきだな」と分かり、説明のクオリティがどんどん上がっていきました。対話を通して意見を出し合い、お互いのちょうどいい着地点を探っていくプロセスこそが、最高の学びになりました。

-スタッフとの関りから学んだことはありますか?

スタッフ方の細やかな配慮と、的確な指示や行動力を間近で学びました。特に印象に残っているのは、C7のコースで台風が接近し、避難をしたときです。そうした予期せぬトラブルに対しても、長老は決して焦らず、毅然とした態度でいつもと変わらない空気感を作っていました。まるで最初から日程に避難が組み込まれていたかのように自然で、周りのみんなを巻き込みながらテキパキと動かしていく言葉かけとまとめ上げる技術には本当に感動しました。「自分もこんな風にどんな状況でも周りを安心させられる存在になりたい!」と強く思いました。

-本部スタッフとして学んだことはありますか?

全体を見渡す視点と、最後までやり切る責任感を学ぶことができました。高校生までの一般ボランティアではひとつの族という狭く深い枠組みで関わりますが、本部はキャンプ全体という大きな枠で広くこどもたちをサポートします。

複数の活動が同時に進行するときは、「体がもうひとつあればいいのに!」と思うほど手が回らず、焦る場面もありました。それでも冷静さを保ち、こどもたちの「やりたい!」という挑戦がひとつでも多く叶うよう、裏方に徹しました。自由を尊重しつつも放置はせず、安全のためのセーフティートークや夜のランタンの準備など、不自由なく円滑に動ける環境を整える大切さを実感しました。こどもたちが無事に帰る最後の瞬間まで気を配り、責任を持ち集中的に向き合い切った経験は、大きな自信になりました。

そして、大変だった記憶以上に、かけがえのないやりがいと達成感を得られました!タイトなスケジュールの中、山賊会議で「ピザを作りたい!」という意見が出た際、私がピザ作りのサポート担当になりました。

限られた時間と材料を使い、こどもたちと協力して作り上げたチーズたっぷりのピザは、今でも忘れられないほど最高に美味しかったです。「美味しい!」と笑顔で食べるこどもたちの姿を見たときは、胸がいっぱいになり、それまでの疲れが一気に吹き飛びました。やることが多くて少し追い込まれそうになる時もありましたが、全力でキャンプを楽しんでいるこどもたちの姿を見るたびに、「こどもたちが最大限楽しめるように、私ももっと頑張ろう!」と、大きなパワーをもらっていました。

-最後に、これから長期ボランティアに来るか悩んでいる人へ、一言!

迷っているだけじゃ何も始まりません!相談員になっても“チャレンジは基本”です!山賊キャンプへの参加が初めての人も、私のように経験がある人も、長期ボランティアでしか味わえない学びと感動が絶対にあります。

何度もキャンプを経験してきた私にとっても、本部として関わる山賊キャンプは全く新しい未知の世界でした。表からは見えない準備や配慮が、どれほどこどもたちの笑顔に繋がっているかをダイレクトに実感できるのは、長期ボランティアならではの醍醐味です。こどもたちと全力で向き合い、キャンプ全体を支え切ったあとの達成感は一生の宝物になります。少しでも「やってみたい」という気持ちがあるなら、ぜひ一歩を踏み出して飛び込んでみてください!