【新職員募集中!】山賊キャンプボランティアを経てスタッフへ|7年目リーダー、だいちゃんへインタビュー

ーここに来るまでの経緯を教えてください。

集団行動や先生という立場の人が苦手だったこともあって、学校にあまり行っていないこども時代でした。そんな時に親戚のこどもの世話を任されるようになったんです。最初はこどもって思い通りにいかないし、苦労しましたが、こどもは鏡。自分もそんな思い通りにならない子だったし、周りにこうして支えてきてもらっていたことに気づくことができました。その発見が自分にとっては大きくて、そこからこどものこととか今まで学んでこなかったことなどを学んでみたいと思い、大学に進学しました。



—不登校を経ての大学進学。学生時代の活動を聞かせてください。

最初はこどもに恩返しがしたくて、こどもが喜ぶイベントのお手伝いなどをしていました。ただ、確かに喜んでくれたけど、こどもたちの深いところに残るような価値のあることしたいと思って海外の孤児院やチャイルドケアセンターにボランティアに行ったりしました。

そこで出会ったのは、こどもが労働力となっていて学校にすら行ったことない子もいる現状でした。周りの大人たちも学ぶ必要性とかを感じていなくて…そんな中で、こどもたちとレクをやる機会があって運動会を企画したんです。こどもと一緒に考えて、作り上げた運動会をした時に、みんなの目がキラキラ輝いていて…何かを勉強したわけじゃないけど、確かにそこにはみんなが得られるような学びがあったんです。

自分は、学校に行けてない時期があって、周りから学力も差がついていく中で、「人生終わった」と感じる時もありました。それはしっかり勉強して、いい大学に入って、いい企業に入ることが幸せという価値観しか知らなかったからだと思います。しかし、実際には、学校行っていなくても自分みたいに生きていけるんです。人生の幸せって誰かに決められることじゃないんです。学校には行っていなくても、確かに楽しそうに生きているカンボジアのこどもたちに出会って、「誰かが決める幸せではなく自分で幸せを感じられる心を育む」活動がしたいんだと気づくことができました。

そんな中で帰国してから、山賊キャンプと出会いました。まさにやりたいと思っていたことを体現していて、しばらくボランティアで参加しました。そうこうしているうちに、自分も参画してみたくなってエントリーしました。

 

ー海外ボランティアを経てやりたいことに気付いた、だいちゃん。山賊キャンプボランティアを経ての就職ですが、働いていみて感じたことはありますか?

ボランティアの時は目の前のこどものことだけ考えていたけど、キャンプのディレクター(長老)はキャンプ全体のことを考える必要があります。自分の強みは相談員の時からいろんなパターンの長老見てきたことなので、その時の経験を軸に工夫を重ねていきました。

キャンプはマニュアルはもちろんあるけど、そこでは語りきれないくらいの色んな事がおきます。その時に参加するこどもがプログラムを作るということは、自由度が高い反面、かなりのリスク管理能力を求められるんです。リスクは管理できた上で、こどもの遊びの幅を広げることがスタッフの資質として重要だと思います。リスクだけ気にして遊びを制限しすぎても、それがリスクになることもありますしね。

 

そんな時に大事にしていることは、課題を楽しく解決することです。例えば、熱中症対策として、山賊キャンプでは「100杯飲もうぜ山賊茶!」という合言葉に従って、みんながお茶を飲むことを促進していますが、それだけでは足りない時に、山賊茶の横に、面白いことを書いた黒板を置くようにしています。結果、こどもたちは黒板をワクワクしながら見に来るついでに、お茶を飲んでくれるというわけです。

インフォメーションもただ「話聞いて!」というだけだとあまり聞く気が起きないですよね。だからこどもが聞きたくなるように楽しさを織り交ぜながら重要なことを話すようにしています。グリーンウッドではよく「Fun Theory」という言葉を使いますが、こうしたところが私たちグリーンウッドスタッフの「こどもを対象にした野外体験」のプロたる所以だと思います。

このような視点やスキルを磨けたのも、ボランティアから職員になった一番の違いだと思います。



ーキャンプディレクター(長老)としてこどもに対する野外体験スキルを磨きながら、こどもたちに自由に遊べる場を提供してきたんですね。働いて七年目。これまでで一番印象に残っている仕事はありますか?

どれも思い入れある仕事ですが、一番印象深いのは中国キャンプですね。自分が任された初企画で、右も左もわからない中、募集から開催まで全てをやりました。(笑)中国から来た子に向けて山賊キャンプをやるという企画だったんですが、単純に山賊キャンプの中国語版をやればいいというわけではないんです。言葉も通じないし文化もわからない。山賊キャンプで使用している調味料はこどもが自由にご飯作りができるように用意されていますが、そもそも彼らが普段親しんでいるものとはかけ離れているんです。学童にきている中国人の保護者の方に手当たり次第聞いてみたりしながら、なんとか準備をしました。

ただ、開催してみると、突然プログラムを決めている会議中、こどもが喧嘩をし始めたんです。それすらもなんで喧嘩をしているのかわからないし、仲裁も上手くできない。通訳さんに聞きながら四苦八苦して対応しました。最後はなんとか楽しく締めくくれたキャンプとなりましたが、キャンプを思えば、基本的にみんな日本語が通じるし文化もそこまで大差ないので、どんな事業でもやっていける自信に繋がりましたね!(笑)

 

ーその後、長年取り組んできたあんじゃね自然学校の主担当を外れ、今では地域・教育チームのリーダーとなっただいちゃん。大きく仕事のステージも変わりましたが、リーダーをやってみてどうですか?

これまでは自分の目の前の仕事だけやれば良かったけど、リーダーとなってチーム全体の仕事を気にかけることが役割となりました。初年度はとにかく締切を守るとかそういった基本を第一に頑張りましたが、今ではそれぞれの事業に対するリスク全体を見渡しています。そのおかげでこれまで関わったこと地域幼児教育チームは、だいだらぼっちチームや山賊キャンプとは異なり、それぞれが事業を抱えて動いています。だからこそ、みんながチームとして一つの目標を目指していきにくい。そこの意識統一をしていくこともリーダーとしての役割だと思って意識しています。



—ありがとうございました。最後に、この仕事のやりがいをお願いします。

365日こどもと関わることができる職場です。しかも、キャンプという短期間だけ参加する子もいれば、学童や山村留学のように1年以上のスパンで関わる子もいます。色んなこどもと関わるからこそ、人の数だけ課題もあれば成長もあります。そうした時に、トップダウンで解決するのではなく、一人一人が考えて行動することを目指している職場です。だからこそ、リスク管理の力や人の成長を促す能力はものすごくつきます。

自分なりのココロザシを持っている方は、ぜひエントリーしてみてください。

 

以上、だいちゃんへのインタビューでした。

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  • 2023年11月16日(木)19:00-20:00
    • 出演スタッフ:だいちゃん

  • 2023年12月5日(火)15:00-16:00
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  • 2024年1月17日(水)14:00-15:00
    • 出演スタッフ:あお、くみ

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