「暮らしの学校:だいだらぼっち」
いわゆる1年間の山村留学です。
そこでは、昨日から今日、1泊2日で「ひきつぎ会」が開催されました。
だいだらぼっちは卒業式がありません。
その替わり、今年度1年間暮らしたこどもたちと来年度1年間暮らす予定のこどもたち、保護者、スタッフが一堂に会して「大事なことをひきつぐ」ことを趣旨にした会を催すのです。
私はこの会がとても好きです。
それは、この会の構造自体を32年前のこどもたちが考え出し、今年この会をやるかどうかもこどもたちが決めて、運営もこどもたちが切り盛りするからです。
こどもたちによる遅々として進まない混沌とした運営に、今年度1年の苦労と汗と喜びがにじみ出ます。
昨日、その「ひきつぎ会」終わりました。
1泊2日という短い時間でしたが、こどもからこどもへ、素敵なひきつぎができました。
親から親へも、無駄に長い薪運び作業や果てしない飲み会を通して、素敵なひきつぎができたことでしょう(笑)
1年間、仲間を認め、仲間一人一人を大事にして、仲間を支えきったこどもたち。
その1年間を振り返り、最後の言葉を訥々と語るこどもたちに、不覚にも涙があふれそうになりました。
1年間で「だいだらぼっち」を卒業するのではありません。
こどもたちの人生の「だいだらぼっち」は、泰阜村を去った時から始まります。
山深いこの村から旅立つこどもたちに、心の底からエールを送ります。
代表 辻だいち

国道も信号もコンビニもない小さな泰阜村。この村に暮らすひとびとの営みから学ぶ教育活動を続けて29年。「ひとづくり×自然×地域づくり=教育立村」のモデルがこの村にあると信じている。51歳。福井県出身。
2017年までのブログ「わが大地のうた♪」はこちらからご覧いただけます!