今だいだらぼっちの畑では秋の収穫に向けては大豆、小豆、しょうががぐんぐんと成長しています。
大豆の一部は枝豆としていただきます。そろそろ収穫です!
さて、そんな今年のだいだらっぼっちの畑、ここに来るまでこどもたちはどう畑に取り組んできたのでしょうか?
例年4月は何も植わっていないまっさらな畑の土を耕し、植える野菜の話し合いをして…と暮らしの話し合いや田んぼの作業で大忙しの日々に畑の動きも何とか詰め込んでいました。
しかし!今年度はまっさらなスタートではありませんでした。
昨年2022度のメンバーが今年度のこどもたちのために畑にいくつかの野菜を準備してくれたのです。
引継ぎ野菜はこの3種類!
ひとつは「チリメン冬菜」です。炒め物、汁物、お浸し・・・村の農家さんに教えてもらった青菜です。「ごはんづくりに慣れない1年目メンバーも使いやすい!」という理由で植えました。
次にごはんがおいしくなる秘訣の「にんにく」です。自分がつくったごはんが美味しいとごはんづくりも楽しくなります。
そして最後が「ジャガイモ」です。「常備野菜のジャガイモはたくさん使うから畑で採れたらいいよね」と話し合い植えることにしました。時期的に種まきは昨年度メンバーでできませんでしたが、土に砂を混ぜて柔らかくほぐしておく作業を年度末にしてくれていました。
おかげで今年度は4月当初からどんどん生えてくるチリメン冬菜を日々収穫してごはんのメニューにでてきました!おひたし、野菜炒め、お味噌汁、ナムル・・・採れたてのおいしさを堪能しました。
この日は朝5:30に起きてチリメン冬菜を収穫をします。
そして朝ごはんのお汁をつくりました!
継続メンバーの後ろ姿が頼もしい!土改良作業
畑作業はというと、早速今年度のスタートから3日後に土改良をしました。まだ畑に何を植えるかも話し合ってはいませんでしたが、「早いうちに土改良をして悪いことはない!」と土に木灰と藁を混ぜる作業をすることにしたのです。
畑作業の始まりとして、農具の扱い方が分からない1年目メンバーに、継続メンバーが農具の使い方から刃物を持つ心得を含めて教える時間を持ち、土改良作業がスタートしました。
昨年度末に耕してくれているとはいえ、畑作業に慣れていない1年目メンバーにとっては手で耕す作業は中々大変で「もう疲れた・・・」と20分もたたないうちにへこたれる子もいます。
一方、昨年度から木灰や豆腐殻、堆肥、砂を混ぜて畑の土改良を重ねてきた継続メンバーは「土が硬くて畑作業が億劫だったあの頃とは大違い!土改良の成果は出てるね」と作業の手も進みます。ますますいい土質を目指してがんばりました!
美味しく育て!ジャガイモを植える
4月中旬、ジャガイモの種イモを植える日がきました。種類は北あかりの種イモ5㎏です。
まずは畝づくり。畝間50~60㎝、畝の高さは10~15㎝のサイズをはかり、平鍬でせっせと土を寄せていきます。
畝を作った後は、株間30㎝をとって種イモを植えていきます。
この日の作業は芽が出てくることを楽しみに締めくくりました。
だいだらぼっちは4月に1年間仲間とここで暮らすと決意して始まり、3月に解散をします。
1年ごとに暮らしをつくるメンバーが変わります。
しかし、次の1年が全て0から振り出しに戻るわけではありません。
「1年目の子がごはんづくりを楽しめるように!」と翌年のメンバーのために引き継ぎ野菜を植えたように、自分たちがつくってきた暮らしや大切にしてきたものを翌年のメンバーに引き継ぎます。
「どうしたら一緒に暮らしていなかった人へ伝わるかな?」「1年やってきたことが来年に生かせるかな?」引き継ぐための工夫もこどもたちは考えます。
昨年度のメンバーからは畑に関しての種まきの日程、収穫量や改善点など畑の記録した「畑ノート」が引き継がれました。
今も「大豆の収穫は去年はいつだったかな?」「同じ失敗を繰り返さないように!」と去年の記録を参考にするため日常的に畑ノートが活用されています。
さあ、ここからも畑のある暮らしは続いていきます。
昨年度のメンバー繋いでくれてどうもありがとう!
充実した畑のある暮らしを目指して引継ぎがんばるぞ!