インターンがやってきたVo.7~「人」としてこどもと関わる感覚~

2月、だいだらぼっちのこどもたちにとっての最後の期間にインターンとして2週間参加してくれたわっちゃんを紹介します!

1年暮らしを積み重ねたこどもたちの関係性を見る中で、”熱く厚く”感じ取ってくれました。

中央のマスクしている女性がわっちゃん(誕生日会の集合写真より)



まず、参加した理由を教えてください。

私は、大学で教育学を学んでいます。その中で”不登校”というキーワードを学ぶうちに、「学校」という枠を外して様々な視点から考え深めたいと思い、学べる場所を探していました。

そこで、グリーンウッドの「ねっこ教育」を知り、関心を持ちました。学習指導要領にも教科書にも載っていない、暮らしにおける学びの価値を実際に感じ、こどもが主体的に学んでいくきっかけやその過程を見る中で、どのように自然や地域、人と関わっていくのか、またそれに対してどのように大人として関わっていけばよいかを学びたいと思い参加を決めました。

 

こどもたちと暮らしてみて

私がインターンをした2週間は、だいだらぼっち(山村留学)で1年の集大成と言われている登り窯(陶芸作品を4日間当番を回して焚き上げる)に向けての準備から実施までの期間でした。

こどもたちが、「私こっちやるから〇〇は得意なそれをやって!」と声かけをしている様子を見ました。お互いに得意不得意、経験の差がありつつも、それを受け入れ理解しながら暮らしを共にしていました。

ここ(だいだらぼっち)は、違いを認めてくれる仲間がいる場所であり、自分や仲間を大切にしようと思う気持ちが広がっていっているように感じました。

「みんな違ってみんないい」と「みんな違ってみんなダメ(できないこともある)」を受け止める広い心を持ったこどもたちばかりで、素敵でした。

 

相談員(グリーンウッド職員)と関わってみて

常に「ありがとう」という言葉が飛び交っている職場だと感じました。

そのような空間の中にいて、誰かのために何かしたい気持ちが湧いたり、たくさんありがとうの気持ちを伝えたくなったりしました。

また、暮らしを作ることを楽しんでいる姿勢が、本当に豊かだと思いました。

例えば・・・

何人かの相談員と薪小屋を作るための作業をした日があったのですが、小屋の土台をつくるために必死で穴を堀り、作業の途中には焚き火を囲んでコーヒーを飲みひと休みをする。そんな0から1を作ることを楽しんでいるところがとても魅力的でした。

 

自分自身の気づきや学び

同世代(20代女性)のスタッフとこどもたちとの関わり方を通して、今までの私の中の当たり前を覆す大きな学がありました。

それは、大人と子どもで分けて考えるのではなく、”1人の人”として関わるということです。

教師・指導者育成育成プロジェクトで大学生としてここに参加するふーみんや、相談員のなるこ(1年目職員)から教えてもらいました。

登り窯までは、ふーみんは登り窯のスタートである火入れチーム、なるこは継続の(去年もだいだらぼっちにいて登り窯がどんなものか知っている)こどもたちと一緒に、初めて加わるメンバーに向けて、登り窯がどのようなものなのか伝えるための話し合いをたくさんしていました。

そこでの2人は、「こどものために」ではなく、「私はこうしたい!こうしたらいいと思う」という気持ちで言葉を発しているように見えました。こどもたちの中にいても、大人ではなく「チームの一員」であり、仲間のために考えて挑戦し、みんなで同じ方向を見るための言動を見て感動しました。

自分自身、これまでボランティアやアルバイトでこどもと関わってきましたが、そこでは、こどもたちのために大人が考えて動かないと…と、無意識にこどもと大人を分けて考えてばかりだったと気づきました。

もちろん時にはそれも大切なことではありますが、それを常に思っていてはいけないと気がついたのです。

こどもたちにも相談員(大人)にも、みんなに役割がある。みんながこの場の構成するメンバーで、一人ひとりがここにいる意味があって、みんなが輝いているのだと感じました。

こどもたちと相談員が、1年の最後の集大成である登り窯に向かう様子を見てとても感動しました。

ここに辿り着く2月より前までの過程はどんなものなのだろう?

いつか1年間、自分も参加してみくなりました。

皆さんに出会えてよかったです。ありがとうございました!

 

 

参加後のお礼のメールより一部抜粋

インターンを終えて、こどもも大人も混ざって、みんなで挙手をしあって思いや考えを伝える話し合いや連絡の時間、それから、登り窯の時に相談員が、「もっと想い会おうよ、伝え合おうよ、言わないほうがいいかなってことも、言って大丈夫だから、それを受け止めあって繋がっていこうよ、」というようなことをおっしゃっていたのを思い出しました。

「自分の思いを伝える」ということって、とても素晴らしいことなのに、グリーンウッドの外では、それがあまり良くないように捉えられてしまうことも多いよなぁと思いました。

まとまっていないことも、なんとなく感じていることも、うまく言葉にできなそうなことも、躓きながらでもなんでも、それを安心してみんながつぶやいたり伝えられる空間があったら、すごく優しい世界だなって、あったかいなって、ちょっと理想のようなものを感じることもありました。

また皆さんと会える日を楽しみにしています!

 


 

山村留学の最後の期間にインターンとして参加してくれた”わっちゃん”。

今まで感じたことのない生のこどもの関係性と、登り窯という大きな活動に入る中で、たくさんのことを感じてくれました。

さて、日常のわたしたちの社会において「話し合うこと」、「違いを認め合うこと」は難しいのでしょうか?日常に帰って、ふと気が付くことがたくさんあるのがグリーンウッドのインターンです。

また、だいだらぼっちの1学期はどんな関係性なのでしょう?

時期によってもメンバーによっても全く違い、いいこともあれば、当然うまくいかないこともたくさんあります。

 

グリーンウッドのインターンシップでは、こどもたちとの暮らしを共にする仕事を通じて「教育」「働く」「社会」を捉えなおす機会を提供しています。

インターンシップについては、

来る時期や期間によって、出会う活動も、考えることも様々。

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