インターンがやってきた!Vo.3「この体験は、帰って自分の暮らしに戻った時に学びがある気がする」

9月にグリーンウッドの学生インターンとして、13日間参加してくれた「りお(:キャンプネーム)」を紹介します。

SNSで通じて、だいだらぼっちの卒業生であり環境活動家の露木しいなさん(Z世代 環境活動家)のことを知り、環境問題に興味持ち始めていました。また、自分自身こどもが好きなこともあり、こどもが自然と共に暮らして感じる現場を見て学びたいと思い参加を決めました。

 

参加してみてどうでしたか?

日中の事務作業の様子

グリーンウッドの活動に興味があるといっても、実は私はインドア派です。普段の暮らしは最後の消費するだけの側にいたのに、ここに来て自分で何かを作り出す、汗かいて何かのために作業することが思ったより楽しく感じました。

今回は、炭焼きの準備作業(炭にする前の木を運んだり竹をちょうどいいサイズに切って割ったり)や、夏の山賊キャンプの片付け作業をしました。それらを通じてこどもを相手にする仕事の裏側を知ることができました。

また、山村留学「だいだらぼっち」の暮らしでは、毎日こどもが薪に火をつけて温めてくれた五右衛門風呂に入っているのですが、その頑張って温めたお風呂に「りおも一緒に入る?」とこどもたちが声をかけてくれる、そんな暮らしが日常であることが本当に貴重だと感じました。

 

「だいだらぼっち」のこどもたちとの関わりを通じて

休日に川に行ったり、お月見をしたりいろんなイベントごとにも関わることができました。

山村留学生が企画したお月見ナイトハイク(てづくり串団子とともに)

驚いたことはこども企画のイベントや、毎日のご飯のメニューも全てこどもたちが段取りをとって準備して行っていたことです。私にとっての家庭の当たり前は、大人がすべて決めてしまうということです。大学生になってから、やっと自分で決めて行動することの大切さを知ったというのに、ここに来る小中学生のこどもたちは、こどものうちから自分の意見が言えることに驚きました。

人のことを気をかけて協力して暮らし、自分のことだけできていればいいやはなくて、心配な子にはこども同士が声をかけあっていました。相手の意見を聞き、受け止め、それに対して話す姿もスムーズで、これは一緒に暮らす、話し合うを毎日繰り返しているからだと感じました。

 

村のこども(学童クラブ)での関わりを通して

平日の放課後4時~6時までは村の学童のこどもたちの安全管理としてスタッフ業務を体験しました。

純粋に普段遊ばない低学年の小さい子たちがと一緒に遊ぶことが楽しかったです(笑)

また、日中には学童チームの会議にも参加しました。

会議ではKPT法を使ってできていること、これからやったほうが良いことなどを洗い出しました。

「おやつのゴミをきちんと捨てる」、「帰ってきて自主的に宿題ができる」など細かい習慣をみにつけてもらうことが教育現場でも大事だと感じました。自分なら一つのゴミくらい自分で捨ててしまおうと思うけれど、細かいところを蔑ろにすると大きい問題につながるとよく言うように小さなことも逃さず「伝える」ことが大事なのだと気づきました。

今年はバスの熱中症置き去りの事件のこともあり、子供を預かる際の安全管理、日々のコミュニケーションの重要性や振り返りの重要性を改めて実感できた気がします。

 

スタッフとの関わりから学んだこと

出身地も経歴も多様なグリーンウッドのスタッフたちから、意見は食い違って当たり前というスタンスと、だからこそコミュニケーションを大事にしているんだなと感じました。自分の意見を伝えつつ、こどもたちに一番良いこととはどれかを選んでいる。だいだらぼっち専属スタッフの会議や毎日の全体ミーティングの時間も、とにかく小さなことでも共有していました。

 

印象に残ったこと、学んだことを教えてください

小さなことでも相談員(おとな)もこども同士も「ありがとう」と言い合っていることが素敵でした。

また、こどもたちが話し合いをする機会が本当に多かったことも印象的です。飼っている鶏の孵化(命)に関することやこども企画のイベントの話し合いの場に私も参加して、こどもたちは1年続ける中で成長するのだと感じました。都度、違う子が司会と書記になりながら、みんなで集まり話しあって決めるということがだいだらぼっちの暮らしの中でキーポイントなのだと思いました。

 

 

最後に、今後インターンを考えている人へひとことお願いします!

最初は2週間なんて長いなと思っていましたが、あっという間に過ぎました。

ここに来て後悔することはないです!具体的にこれを学んだとか、これが身についたとかがあるのではなく、帰って自分の暮らしに戻った時に学びがあると思います。迷ったらぜひ来るべし!

同時期にインターンのタヤ(:右)と川遊びへ

 


ここは手にとるように地域のつながりと、自然と人間とのつながりが見える環境にあります。

SNSの繋がりが多く、生のコミュニケーションが減っていますが、薪の暮らし・話し合いで織りなすだいだらぼっちの暮らしを体感しながら、テクノロジーではない安全管理、今日のこどもたちの体験を支える仕事の全体像を感じてもらえたかもしれません。

普通の枠にとらわれず自分が豊かだと思う方へ進み始めているりお。

これからが楽しみです!

 

さて、グリーンウッドのインターンは、社会人も大学生も受け入れ中です。

「こどもたちのために働く」、そして「ひとりの仲間として暮らす」、両方を学ぶインターンシップにチャレンジしてみませんか?

そして、NPO職員へ関心をお持ちのかた向けに団体説明会(1/16・17)を開催予定です!

ご興味のあるかたはぜひ、お問い合わせください。お待ちしております!