今週のオンライン授業~若手スタッフが泰阜村から”オンライン”で全国の学生たちに語りかける。

4月から6月。この時期は全国の大学にゲストスピークに呼ばれ、多くのスタッフたちが大学生にグリーンウッドの活動を話しに行きます。もちろん山賊キャンプの広報も兼ねています。今年度は新型コロナウィルスの関係でそういった出張がまったく無くなりました。しかしありがたいことに、多くの大学がオンライン授業に変わり、私たちも泰阜村からオンラインで学生たちに話しをする機会が増えてきています。

この2週間、もーりぃ・くみ・ゆべし・バズがオンラインでの授業にチャレンジしました。

もーりぃは立教大学・駒澤大学で主にだいだらぼっちについて話をしてきました。もーりぃはだいだらぼっちのスタッフとして10年以上こどもたちと向き合ってきました。だいだらぼっちの暮らしは泰阜村の自然の中で手足や知恵を使いながらちょっと不便なことを20人の仲間と乗り越える1年間の共同生活です。楽しいこともあれば上手くいかないこともある暮らしの中でこどもたち自身が「考え抜く」ことを大切にしていること。昨今、知識やスキルばかりを伸ばす風潮がある中で、身に着けたチカラを発揮するための心を育てる。つまり人間の根っこの部分を育てることが大事という話を学生に語りかけました。

くみは母校である鹿児島大学の「自然学校へ行こう」という授業。

自然学校という仕事を知り、自分の将来について考える。担当の先生が「人生を変える授業」とうたっている講義です。各地で活躍する自然学校の経営者が毎回ゲストに呼ばれ、大学の中で人気の授業の一つです。実はくみ自身もこの授業を受けていた一人。人生が変わった、まさにその人です。グリーンウッドに就職する道を選んだ、くみの話は学生たちのこころに深くささり、反響が大きかったとのこと。200人規模の大きな授業ですが、チャットなどオンラインの機能をフルに活用して、質問が飛び交う面白い授業になりました。

ゆべしは立教大学で「自然と人間の共生」という授業。

学生200人を相手に主に山賊キャンプと地域、自然のつながりについて話をしました。

ゆべしは、山賊キャンプでは物資班として食材担当をしています。1100人がひと夏に食べる野菜の量は1トンを軽く超えます。農家さんと繋がって、野菜を通して想いを伝えてきました。今までの経験から食材やフィールドを通して村の温かさとつながっていることなどを自分の立場から学生たちに伝えました。

村の人がキャンプ場に遊びにきて野菜を持ってきてくれること。新鮮な泰阜野菜なら、嫌いな野菜でも食べれるようになったというエピソードを交えながら語りかけました。村の自然や食べものを使ったキャンプだからこそ、自然を「大切にしてね」というメッセージが本当に意味のある言葉として伝えられる。キャンプの体験が日常の生活にもつながっているという話をしました。

バズは順天堂大学「スポーツボランティア」という授業。

先生からのリクエストは「山賊キャンプにおけるボランティアの役割とは」でした。私自身9年前に山賊キャンプのボランティアに参加したのがきっかけでこの仕事に出会えたこともあり、自身の経験談やスタッフとしてボランティアの青年たちに対する想いを語りました。

参加した学生はマネジメント学科の学生たちで、将来はスポーツ関係の仕事に就く方が多いとのこと。自然や人間が相手の活動は思い通りにならなかったり、数値に表せない部分もあり、その大変さもありますが、そこに面白さがあるという話をしました。これから学生たちの授業の感想が届きますのでとても楽しみにしています。

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なかなか村外へ出られない今の状況ですが、こんな時こそ今までやらなかったことにチャレンジするチャンスと感じています。もし、オンラインでの大学の授業や講演など、ご要望がありましたら、ぜひお問い合わせください。グリーンウッドはスタッフの人数は少ないですが、多様な現場を持つ自然教育団体です。お力になれることがあればぜひお声がけください!!