人生を変える学びに出会う|未来を創る。オンラインゼミ開催!

人生を変えるきっかけはほんの小さなことだったりします。

 

 

私の場合、この仕事をはじめるまでは「教育」に携わることも、「こども」を相手にするなんてことも、ましてや「社会づくり」も考えたことはありませんでした。そんな私が教育で社会づくりをするグリーンウッドで働くきっかけ、それは20年前の一人旅でした。

仕事を辞めたタイミングで、せっかくならと2週間ほど屋久島を訪れました。ユースホステルで出会った仲間と登山していると、たまたま出会ったエコツアーのガイドさんからこんな話を聞きました。「そんなに屋久島が好きなら住んでみれば?縄文杉のエコツアーで1日1万円もらえるよ」という一言。

もともと山に登ることが好きで、自然の中で暮らす仕事もいいかもという漠然とした想いがありましたが、その一言で一気に現実味が増したのです。「自然をガイドしてお金がもらえる仕事がある」という発見は、同様の仕事を探すきっかけとなり、その後グリーンウッドを見つけるに至っています。

その言葉がなければ、きっと今の私はありません。人生を変えるのは特別な何かだけではなく、そんな小さな「出会い」なのです。

 

さて今年度グリーンウッドが行う新企画は「未来を創る。オンラインゼミ」です。
コロナで奪われた青年たちの、そんな「きっかけ」を取り戻すための企画です。

オンラインであれば、時間も空間も飛び越えます。出会えない人とも出会える機会が創れます。オンラインの特性を生かしつつ、「強烈な人やコトとの出会い」とそれを肌で感じる「直接体験」、そして共感できる「仲間」を得るために考えました。

 

 

今回出会う2人の講師は「環境」を仕事にしています。どちらもグリーンウッドに深い縁のある人です。

全国170校 24000人以上に講演活動|環境活動家 露木志奈さん

ひとり目は露木志奈さん。通称シナモン。小学4~5年生を「暮らしの学校だいだらぼっち」、高校3年間を「世界一エコな学校」と言われるインドネシアの「Green School Bali」を卒業。大学を休学し、「環境活動家がいない社会を目指して」活動する環境活動家として全国の中学生・高校生に講演活動を行っています。Z世代のひとりとしてメディアにもよく取り上げられています。

365日のビーチの掃除で行政も動かす|SUPガイドと環境教育 池田龍介さん

ふたり目は池田龍介さん。通称バン。元グリーンウッドスタッフで、キャンプの長老も務めていました。鹿児島県の最南端、与論島でSUP(スタンドアップパドル)ガイドを行う傍ら、「一般社団法人 E-Yoron」の事務局長として環境教育にも取り組んでいます。

年はだいぶ私の方が上ですが、尊敬している2人です。
それは今活躍しているから、というわけではありません。

小4だったシナモンはもちろんこどもでしたので、叱られるようなことも当然ありましたし、真冬の雪の中の薪作業で震えてトラックの中で泣いていたなんてこともありました。当時はだいだらぼっち開所以来の最小人数8人での暮らしで、一人ひとりが負う責任も大きかった年でした。毎日自分たちでご飯を作り、風呂を焚き、薪を集め、これまで18人でやっていた山作業も登り窯も、全部8人でやらなければいけませんでした。その分トラブルも多く、少ない人数だからこそ逃げ場のない時間は、小学生には厳しいものがあったと想像しています。それでも乗り越えられたのはもともと持っている前に進むエネルギーというか、動じない強さです。「この子はスゴイ!」と常に感じていました。そんなシナモンがインドネシアのグリーンスクールに行き、オーガニックコスメの開発をはじめ、COP24に参加し、今では「環境活動家のいない世界を創る環境活動家」としてテレビや新聞で見るようになったのは、そう不思議なことではありませんでした。


新卒でグリーンウッドで働くようになったバンは、とにかく勉強家で誠実。泰阜村で雪が降ったときは、ふるさと与論島のこどもたちに見せたいとクール宅急便で雪を送るほど熱い男!一つ一つをしっかりと踏みしめながら歩き、失敗やわからないことを着実に振り返り勉強して取り戻す姿勢がありました。
6年働いた後に故郷の与論に戻る際は、「まずは毎日、浜のゴミ拾いをやります」と話していましたが、まさか本当に365日続けるとは!与論島にいないときは出先の町をゴミ拾いをしていた様子をSNSで毎日配信していました。はじめは一人だったのが、徐々に数を増やし、観光客や島民を巻き込みながら一緒にゴミ拾いをするようになり、今ではゴミ箱ならぬ「拾い箱」を行政と協働で設置。「人が来れば来るほどきれいになる島」を目指したエシカルツーリズムを進めています。

2人の実践、活動から感じたもの、コトを学ばせてもらいます。
一方でだいだらぼっちで私が学んだことは、学びは双方向であることです。お互いに尊敬し合えば、学びは無限に広がることを身をもって感じています。だからこそ「未来を創る。オンラインゼミ」は、講師から学ぶだけではなく、参加者同士の対話をしながら「学び合い」をしていきます。

 

オンラインゼミのポイントは3つ。

1. 実際に活動する二人から、知らないことを教えてもらう

2. 参加者同士で語り合う

3. 講義と講義の間に、自主ワーク。学んだ視点を日常の暮らしに落とし込む。

4. 「行動」を学ぶ。

この4つのポイントを繰り返しながら、環境問題について深く知り、そして自分の考えを知覚し、自らの行動について考えます。

講師:露木志奈・池田龍介:出会いと学びの場を高校生、大学生のために。願う未来を創るための学びの場をオンライン上で創造するのが「未来を創る。オンラインゼミ」です。

今回の企画がうまく行ったら、新たなテーマもどんどんやるつもりです。

「自然災害」のテーマだったら、実際に地震にあった方たちから、何をすべきか、何をしておくべきかを学んだり、「政治」の場合は、自分たちと政治のつながりを政治家の方(村議会、県議会、国会議員⁉の方をゲストに)から直接話を聞いたり、「教育」だったら、特色ある小学校を開いている方にお話を聞いたり・・・。

青年たちの出会いと学びの機会をつくる「未来を創る。オンラインゼミ」ぜひお申込みください!