あんじゃね学校「ヨケノBASEにお泊まりに行こう!」開催

11月のあんじゃね学校は、紅葉が深まる頃に電車に乗って金野地区にあるヨケノBASEにお泊りに行ってきました。

きっかけは6月のあんじゃね学校「電車に乗って金野探検に行こう!」でした。当時はヨケノBASEという建物を拠点に活動していましたが、振り返りで「ここでお泊まりしてみたい」というこどもたちの声が上がりました。こどもたちのやりたいことをぜひ叶えてあげたいという思いから今回につながりました。

(6月のあんじゃね学校の様子:https://www.greenwood.or.jp/tane/8386/

前回ではこどもたちが各自の部屋にこもってそれぞれ活動していた時間が長かったので、今回はみんなが絡まってできることを意識しました。

みんなが絡まる企画その①「暮らしをみんなで作ろう!」

日帰りとは違って、お泊りの場合はご飯を自分たちで作らないといけないし、お風呂の準備もお掃除もみんなの協力が必要です。その必要性を始まりの会でみんなに話して、「これからごはん作りをいっしょにやろう!」と声をかけました。すると、ある高学年の女の子は「ご飯は全員で作るじゃなくて、3食(1日目の夕食と2日目の朝食、昼食)のうち1食を必ず作るのはどうですか?」と提案してくれました。それにみんなが同意し、その後夕飯づくりとそれぞれの遊びに別れましたが、1泊2日をトータル的に見ると、3食ともごはん作りに関わったこどもが多かったです。

というのは、メニューには旬の野菜がたっぷり入ったお鍋や去年の学童「いってきました」の間に焼いた炭で焼いた竹パンがありました。食材を用意するのはもちろん、火をつけることも、竹パンに使う竹を用意するのも必要でした。野菜を切るのが好きな子が食材の用意をし、焚き火が好きな子が火をつけて、工作が好きな子が竹を切っていました。みんなの共同作業でできたご飯がとても美味しくて、毎回とも「おかわり!」という子どもたちの声や幸せそうに食べるこどもたちの顔が印象的でした。

「みてみて、これは1本の木でつけたよ」と火起こしがうまくいったこどもたちが、さらに「史上一番白いご飯が炊けた」と喜んでいた。

一人が抑えて、一人が切る。

みんなが絡まる企画その②「夜の楽しみ会をしよう!」

こどもたちの中に太鼓やピアノができる子もいれば、歌が上手な子もいます。それをみんなの前で披露することによって自信につながるし、みんなで楽しむこともできると思って、出し物大会のようなお楽しみ会を考えました。それを事前に学童でこどもたちに伝えると、「みんなにプレゼントしたい」とこっそりと私に伝える2人の女の子がいました。当日になると、その2人の女の子が他の子を自分たちの部屋に招いで、お楽しみ会が始まるまでの10数分間でこっそりと塗り絵を20枚以上用意しました。できたものをみんなの前で披露し、それぞれ欲しい人に配りました。取り合いになるぐらい塗り絵が大人気だったので、最初の2人の女の子が「よ~~かった」とホッとしていました。

お楽しみ会を盛り上げるために、スタッフは手品とマルマルモリモリダンスを用意しました。好奇心旺盛なこどもたちを前に、手品がバレそうでありながらも成功し、ダンスの方も「アンコール、アンコール」とこどもたちに言われるほど、みんなで盛り上がっていました。

1泊2日があっという間に終わってしまい、振り返りで「今回は2泊3日にしたい」という声に、「じゃあ金曜日から始まらないと」という返事が出てきて、早速新しい企画が始まりそうな勢いでした。みんなの協力が必要なお泊り会を通して、仲間に支えてもらうありがたさや仲間を支える喜びを実感して、そして深まるように、今後も活動していきたいと思います。