1年に1回、年度末に行う恒例の活動。それがグリーンウッドの成果報告会です。
自分たちで決めた計画が、1年を経て計画通り行えたのか、考えていた通りの結果を生んだのか、あるいはどのような成果を生んだのかを自分たちで語ります。
私たちグリーンウッドは3つのチームに分かれて働いています。グリーンウッドの庶務や事務、お金のことなど屋台骨を支える総務チーム。山賊キャンプや森のようちえんをはじめ、様々な事業を実施する短期チーム。そしてだいだらぼっちの専任である長期チームです。
ほとんどの時間を共に過ごしながら、それぞれの仕事の全てが見えているわけではありません。この時間は、大いに自分たちのがんばったことを自慢し、誇る時間でもあります。
各チームごとに年度はじめの目標と成果を発表しますが、なんとなく知っていたことも、図や数値にしてくれることで、よりリアルになってきます。
こちらは今年度の視察見学に来られた地域のマップ!
なんと100名近くの方がこの小さな山村に足を運び、私たちの活動を見に来てくれています!年を追うごとに広がり、さらに2回目の訪問や、これまでつながっていたネットワークの新たな展開が生まれるなど深みを増してきています。
長期チームの発表では、今年だいだらぼっちで食べたお米はすべて村の方から購入したり、いただいたものだということにスタッフ一同驚いていました。だいだらぼっちでも田んぼでお米を育てるのですが、1年分全てを賄うには至りません。その時のこどもたちの食欲にもよりますが、もっても3、4か月程度です。残りは生協などで購入していました。
しかし今年は担当のゆべしががんばり、泰阜村産100%を達成したそうです!スゴイ!もっと誇ってもいい!
この会をなぜ毎年行っているのか?それは「はじまり」と「おわり」の節目を作ることが大切だと考えているからです。私は人が前に進むためには「終える」ことが大事だと思います。終えられるから、はじめられる。はじめるというのはチャレンジです。チャレンジとは成長。その起点を自分たちで「打つ」ことで、自分自身を正しく評価できるようになり、自分で考え行動する「自律したスタッフ」が育つようになるのです。
ゆべしは、次の年は何をしていこうかワクワクしていました。終えたことで次の目標に目が向いてきているのを感じました。
成果報告が終わったところで、今度は個人のふりかえり。トランプのカードをひいて組んだチームで一人15分ほど、この1年感じたことや悩んだこと、頑張ったことを話し、また聞いているスタッフは掘り下げるように聴きます。思わぬ想いが零れ落ちることもしばしば。
月に1回行われてきた代表だいちの講和も今年度最後の回。
まさにコロナウイルスが蔓延しはじめてきた時期だったこともあり、不確定な時代にこそ大切にしてほしい炎のメッセージです。
2019年度はスタッフが少ない中での運営でしたが、これまでまいた種が芽を出し、いろいろなことがうまく回っていった年だったと感じます。もちろん反省や失敗も多々ありますが、みんなのがんばりによって今年も生き抜くことができたと単純にうれしく思います。
2019年度は大変お世話になりました。
さてこのブログを書いている今日は4/13。先週は緊急事態宣言が出され、社会は混迷を極め、終わりのない戦いを強いられています。
果たして来年の今頃何を書いているのか?
そこでは希望が語られているのか、それとも不安の吐露なのか。まだ、わかりません。
先が見えない、とはこのことなのかと感じます。
一方で、これまでも先が見える気になっていただけなのではないかと思います。
約束された明日などない。明日は自分たちで歩んで作ってきたはず。
昨日決めたことも今日には覆り、明日何があるか予想もできないけれど、今やれることをやる。それ以外に明日を創り出す方法がないのはこれまでも同じです。
さあ、来年の今頃のブログに何を書いているのか、ワクワクしながら(若干の強がりとともに)2020年度をスタートさせます!今年度のブログ「グリーンウッドの種」もどうぞよろしくお願いいたします!
グリーンウッドの事務局長。2004年よりグリーンウッドスタッフ、そして泰阜村に移住。一男二女の父としては日々反省と勉強の日々。車で1時間でスキーも登山もできて、村内には遊べる川がたくさんあることに毎年のように感動している。