【新職員募集中!】10年目4児の父、バズのこれまでの歩みと今

ー2013年に新卒で入社したバズ。10年の節目を経て、これまでの仕事を通して感じたことや、今思うこと。現在の仕事・暮らしぶりについてインタビューしてみました。

 

ーここに来た経緯を最初に教えてください。

元々大学で教育学科にいて、教員を目指していました。ゼミは特別活動についてのゼミで、オルタナティブな教育を専門としている先生についている中で、代表だいちの本を紹介されて読んだことが、グリーンウッドとの最初の出会いです。元々学科内の行事で200人規模の学生をキャンプに連れて行く活動やっていたので、本の中で語られていた教育活動としてやっているキャンプに興味を持ち、そこから4年生の夏に山賊キャンプのボランティアに来ました。

 

ー初めての山賊キャンプはどうでしたか?

 一番印象に残っていることは、キャンプファイヤーができなかったことですね。こどもと一緒に実行委員をやっていて、企画を立てていたけど、その時のディレクター判断でできなかったんです。もちろん背景には、タイムマネジメントの関係でこどもの安全が脅かされるなど、それなりの理由があったと思うんですが、中止って学校の特別活動じゃまずありえないです(笑)けど、なんでも叶えてあげるんじゃなくて、できないことにも意味を持たせてこどもの考え成長する機会に変えていたことが驚きでした。やらないことにも意味があり価値があることを、このキャンプでは学びました。

 

ーその後、すぐに就職活動が待っていたと思いますが、教員にならずにグリーンウッドを選んだ過程はどのようなものだったのでしょうか?

キャンプから帰ってきたあと、すぐに教育実習でした。「先生になりたい」って思う人の多くは、「あの時の先生のようになりたい」「あんなクラスを作りたい」など憧れを持って目指しています。自分もそのような1人でしたが、実際学校に行ってみると、現実はやはり違って。うまくいっていないクラスにも出会いました。自分が関わったクラスにはやんちゃな男の子が多く、みんなで同じことをしていくことが基本の学校の中では、生活のペースが噛み合っていないように見えたんです。そんな時にふと思ったのが、「もしこの子がキャンプにいたらすごく面白いのに」 ということでした。やる気もあるし、違うことは違うと言える勇気もあるし。公教育では、貧富の差や色んな興味関心を持つ子が分け隔てなく同じ学習ができるという素晴らしさがありますが、教育実習を通してそこに当てはまらない子もいるんだと気づきました。

そんな中、教員採用試験に落ちて、臨時採用で教員になるか考える機会に恵まれました。正直大学にも行かせてもらったし、教員になるべきじゃないかという思いもありました。ただ、教員じゃない道を考える機会を得られたなら、せっかくだし別のことやってみようと思い、グリーンウッドに応募しました。本を読んだりキャンプ参加した程度で、そこまで調べ上げてグリーンウッドを選んだわけでもなかったので、今思うと完全に若さゆえの勢いだったと思います(笑)

ー来るにあたって、ハードルなどはありましたか?

まぁまず周囲からは理解されなかったですよね。(笑)それまで教員目指していたはずなのに、みんな「なんで教員ならないの?」って感じで。一方で、周囲にグリーンウッドがどんな場所か語れるだけの自分の理解も浅かったし、説明も足りなかったと思います。そんな中、グリーンウッドに就職することに関して最後は理解を示してくれた親には感謝です。

 

ー来てから印象深かったことはありますか?

まず、コンビニすらないことに驚きました。(笑)知識としては知っていたけど、最寄りのコンビニまで車で20分かかる田舎具合は、来てから知りましたね。

あとは、泰阜村小学生対象の自然体験活動「あんじゃね学校」をいきなり任せられたことが驚きでした。こんな1年目の新人に事業1つ任せてくれるんだという驚きですね。キャンプをやりに就職したから、まず事業を理解するところから始まりました。(笑)やってみたら、やりたいことを企画してチラシ作って募集して、下見行って実施して…1から作り上げていくことが楽しかったです。事務作業もアルバイトではやったことなかったから、意外と面白く新鮮でした。

あとは、放課後児童クラブ「いってきました」の立ち上げをさせてもらったことも印象深いです。3年目で任せてもらって、最初はそれこそ登録者1名でした。そこからちょっとずつ人数が増え、7年目の今では40人超えています!トライ&エラーを繰り返しながら、やれることが多くなっていったり、参加者が増えていった、この7年間が面白かったです。

ーこの10年で、結婚もされて世帯を持たれましたね。今1世帯として山奥の梨久保地区に住まわれていますが、そこでの生活はどうですか?

今は自ら野菜を育て、鶏を飼い、薪でご飯作りや風呂を焚いたりしながら生活しています。そんな暮らしをしているのも、「自然と共生する」暮らしを大切にしたいからです。具体的にはゴミを出さないことやエネルギーなども自分たちの手の中でまわしていける暮らしです。うちは水道ではなく、山水で基本的にやりくりしているので、自然がないとそもそも生活できない場所なんです。今の家も縁があって住み始めたのですが、日々の暮らしの中で、自然に生かされていることをとてもよく感じます。だからこそ、自分達も自然を生かしていくような生活をしていかなきゃいけないと思っています。

ー今年4人目のお子さんが生まれましたが、4人のこどもを育てるって自分には未知数すぎて…(笑)実際不安とかありませんか?

今でこそ福利厚生で育休が取れるので、自分はまだ子育てしやすい環境の中でやれていると思います。親戚は近くにいないけど、いざという時に頼れる職場の先輩お父さんお母さんもいるし!もちろん経済的な不安はなくはないけど、自分達夫婦は大学に行く事が絶対必要とも思っていないので、そこの前提も少し違うかな。一方で、自分達は大学に行かせてもらって、チャンスの幅が広がったとも感じているので、こどもが大学行きたいと行った時に備えて貯金はしています。大事なのは、深く考えすぎずその場その場で課題をどう乗り越えるか楽しめる気持ちと、こどものためにどこまで自分がやってやれるかという覚悟だと思います。こどもが4人もいたら、自分の時間や自分のために使えるお金も限られてくるけど、それを含めて子育てを楽しむことが大事ですね。

 

ー今年から事務局長代理になり、また一つ働き方のステージが変わったように思います。具体的な変化はありますか?

今まではチームリーダーとしてそのチームだけをみていればよかったけど、役割的にグリーンウッド全体を見渡さなきゃいけないことが増えました。自分は元々そういうことが得意なタイプでなく、どちらかといえば目の前の一つのことに集中したりするタイプだから、役割があることで広い視野を持つことを意識するようになったと思う。各チームの最終書類を確認したり、新年会など全体の会のファシリテーターなど地味に雑多なことも増えたけど、併せて責任が重いことも多くなりました。そうした責任ある仕事を任せてもらえることは、純粋に嬉しいですね。また、全体を見渡す役割になったので、各チームの考えや本質を知る機会が増えるようになり面白いとも感じています。そうした経験を活かして、自分のやりたいことも1段階上のことができるんじゃないかな。

10年経った今も、まだまだ挑戦中です!

 

―今回は10年という節目を迎えたバスのこれまでと今について、ご紹介しました。バズ、ありがとうございました!

▼バズの育休の様子はこちら

グリーンウッドで男性育休をとったバズが育休中の日常を紹介します。 私が育休をとったのはこれが二回目。第一子の時は1か月いただき...

 

【2023年度職員募集】オンライン団体説明会開催!

現在、NPOグリーンウッドでは新職員募集に伴い、オンライン団体説明会を開催します。
「正直給与ってどうなの?」「休みの日に何してる?」「どんな場所に住んでいる?」「そもそもどんな仕事??」

中身が見えにくいグリーンウッドの仕事ですが、スタッフの生の声が聴けるこの機会に、ぜひ試しに参加してみませんか?参加費は無料、「こんな生き方があるのか!」と自分の人生の幅が拡がるのではないかと思います。

関心ある方は、↓のリンクより詳細をご確認ください。

Facebook

 

【開催日時】

(1)2023年 1月16日(月)13:00~14:20 
(2)2023年 1月17日(火)17:00~18:20

お待ちしております!

▼申し込みフォーム

グリーンウッド団体説明会申し込みフォーム

こちらの情報は団体説明会でのみ使用します。 参加URLは、下記にご記入いただいたアドレスへ参加3日前にお送りします。 ご不明な点はtakashima@greenwood.or.jp(担当:高島)までご連絡ください。