片付けはどこまで大人が介入する?|放課後児童クラブいってきました

こんにちは。放課後児童クラブ「いってきました」のバズです。

いってきましたのスタッフミーティングでこのようなことがありました。

最後の片付けをどこまでこどもたちがやるべきか。片付けようと言えばやれるときもあるし、めんどくさがってやらない子もいる。片付いていなくても、「お迎えが来たから~」とそそくさと帰ってしまう子もいるのです。大人(自分)がさっとやってしまった方がすぐに片付くけれどそれで良いのか。最後の子が帰った後に部屋の中が荒れ放題なんて時もありました。悩ましい問題です。

 

木工が数年前から流行り出し、毎日のように作品を作るこどもたち。当然、片付けも活動の広がりとともに労力が重くなっていきます。木を削れば削るほど、木端が出てくるので仕方がありません。

最近は薪割ブーム到来で自分の胴体よりも太い丸太に挑戦する子もいます。割るのは楽しいけれど、割れば割るほど積まないといけない薪も出てきます。

 

いってきましたでは、大人が遊びを用意しません。こどもたちの自発的で主体的な「やりたいこと」を安全面を配慮しながら共に応援します。片付けもこどもたちのやりたいことの延長線上であり、「作る」と「片付ける」はセットです。だから基本的にこどもたちが最後の始末までできるだけできるように声掛けをします。

 

いってきましたには1年生から6年生のこどもたちがいて、みんなのできることが同じではありません。高学年にもなれば、次に使うときに使いやすくなったりけがをしないために片づけを進んでできる子もいます。同じように1年生の子にそれを求めても難しさもあります。一方で、1年生だからと言って全然できないかというとそうでもないのです。毎日伝え続けると少しづつ変化が起きたり、小さな成長が芽生えます。昨日はやらなかったけど、今日は「できた」が積み重なり自信になります。

話す中で見えてきたのは、こどもたち全員に同じように接するけれども、声のかけ方やアプローチの方法がちょとずつ変化するということ。他の子と比べるのではなく、その子自身の成長に着目すること。昨日より今日、今日より明日どのくらい成長しているか、「できる」が一つでも増えたならばそれはすごいことなのです。

 

いってきましたの強みは小学校卒業までの6年間、開所日数は年間200日、総計1200日間をこどもたちの成長に継続して関わり応援できるという事にあります。

自分の小さな一歩を安心して積み重ねられる、可能性を拡げて行ける場をつくることが大切だと気づかされた出来事でした。