数日間にわたり、NPOグリーンウッドで教育学部の学生の実習受け入れを行ったので、その学生の学びをお伝えします。
ー参加理由を教えてください。
教育大学で学んでいる1年生です。授業の実習先で一番に目についてここに来ました!調べた時に「ねっこ教育」という言葉が出てきて気になったのもあります。こどもが主役の場づくりにおけるスタッフの声掛けや「自由と勝手」の違い、そもそもの環境などを学びたいと思い参加しました。
ー来てみての第一印象は?
こどもたちのあそびを生み出す力や楽しいを作り出す力がすごかったです!こどもっていろんな力秘めているし、言葉に「やりたい!」という熱量がのっていて最初は圧倒されました。
木を持っていたので「チャンバラあそびするんだ」と思ったら、木を定規代わりに腕の長さを比べ始めたり、その木を使ってゴッコあそびし始めたり‥思いつかないことの連続でした!
ーこどもとの関りから学んだことはありますか?
思った以上にやることが決まってなくて、自分たちで「やる」「やらない」を決めててびっくりしました。そうは言っても大人がもっとプログラム決めてると思っていたので…特に感じたのは連絡(毎日の暮らしの話し合い)の時です。話し合いもやらされているんじゃなくて、「ちゃんと話きこう」と声を自主的にかける子もいて、暮らしの困りごとを共有するだけじゃなくて「どうする?」と考えるところまで答えのない話し合いをしてて、一人一人が想いを持ってやっているように感じました。
これまでも夏休みにこどもと自然体験活動をしてきましたが、それをやらないと暮らしが成り立たないわけじゃないから受け身の姿勢でやる体験が多かったように今は思います。一方でグリーンウッドの学童も山村留学も、暮らしを大切にしています。自然の中に入って体験するのではなく、そもそも自然の中にいる暮らしを実践しています。〜体験は表面的なものが多く、イベント感があるけど、”暮らし”は自分の生活の中で見出す面白さがあると感じました。
ースタッフとの関わりから学んだことはありますか?
指導要領でよく「こどもの可能性広げる」という言葉が出てくるんですが、具体的なやり方というのは正直わかっていませんでした。そんな中で、スタッフそれぞれのかかわり方を見て思ったのは、正解はないのだということです。
大縄で入れない子がいた時に、やってみようと手を引くシーンも有れば、話し合いで「シーン」となった時に意見出るのを待つこと、大人が率先して後ろ姿を見せる時もありました。そうしたいろんな関わり方がある中で、共通しているのはこどもを信じているということだと思います。
信じているからこそ、その人らしい関わり方ができるし、こどもに寄り添って、一歩を支えていけるんだと感じました。
ー最後にこれから実習へ来る人へ一言あればお願いします。
授業のように何かを教えてもらう場所ではなりません。来る人次第で学びたいこと、得たいこと変わります。ただ、その人が持っている既存の知識からは確実に違う視点や学びを得られることは間違いありません。
山村留学や学童も一つ一つ違うし、現地に行ってみないとわからないこともたくさんあります。肌で触れて感じる学びも必要だと思いましたので、ぜひそうした学びを得たい方は来てみてください!
地域での子育てに関心を持ち、2014年に新卒でグリーンウッドに就職。大学時代、間伐ボランティアをやっていたことから、現在は泰阜村の森林を生かした活動に関心がある。また妊娠・出産を経て、子育てに奮闘中。2児の母。