あんじゃね学校「電車に乗って金野探検に行こう!」開催

グリーンウッドの種をご覧のみなさん、こんにちは。サンです。6月の「あんじゃね学校」の様子をお届けします。

「あんじゃね学校」とは、泰阜のこどもたちが村の暮らし・文化・歴史・自然体験を通じて地元を身近に感じてもらうように、毎月グリーンウッドが行っている泰阜の小学生向けの活動です。6月のあんじゃね学校は電車に乗って金野地区まで探検しに行きました。

参加者は地区も学年もバラバラに分かれていた15名の小学生でした。当日はあいにく雨が降っていましたが、初めて電車に乗る楽しみや、村の子と一緒に電車に乗る楽しみが上回って、ホームはこどもたちのワクワクに包まれていました。

待ちに待った電車にようやく乗れました。座席を座り比べたり、つり革を掴んでみたり、電車の移動に耐えられるかどうかじっと立ってみたり、興奮するあまり落ち着くまで時間がかかりましたが、探検のスイッチがすっかり入った様子でした。

途中に天竜川を通過したときに、いつもと違う角度から見た天竜川の美しさに感動して見つめていました。

金野駅に到着後、米川がある駅周辺で遊ぶ予定でしたが、雨のため、米川を米川橋から眺めることになりました。川のせせらぎに雨のささやき、ほっとしたひとときでした。

その後宿泊施設ヨケノBASEに向かって出発!途中に分かり道がありましたが、出会った村の方に聞きながら進んでいました。

2階建てのヨケノBASEにはお部屋がたくさんありました。初めて入るこどもたちにとって新鮮で、到着した途端あっちこっちに行き渡りお部屋の探検をしていました。

お部屋の探検に夢中していたこどもたちを一箇所に集めて「はじめの会」をするのが大変でした。(笑)「やりたいこと出し」では歩き鬼ごっこにかくれんぼ、お昼寝などたくさんありましたが、結局出した遊びをどれもできなくて、お部屋でゴロゴロしたり、合言葉を決めてお互いのお部屋に出入りしたりすることに没頭するこどもたちでした。

お昼ごはんもそれぞれお気に入りのお部屋でくつろぎながら食べていました。秘密基地にいるような気分で食べるごはんが一層美味しく感じたようです。

午後は庭にあった梅をとっておやつを作っていました。最初はやることが決まっていて、途中で入る下の子はやることがなくて手があふれる場面も見えましたが、その子はなんと!やっている上の子にマッサージをしてあげる(自分なりのアクション)ことがきっかけに、上の子がやり方を教えてあげるようになって、みんなで協力して作るようになりました。そして、その間、「何年生?」「◯年生だよ」と会話がおやつ作りから発展し、関わりが深まる場面も見えました。こうやってあんじゃね学校での体験を通してこどもたちの関係性が深まっていくんだと実感させられたエピソードでした。

雨の関係でほぼ一日室内での活動になってしまいましたが、室外で活動することが多い普段のあんじゃね学校とはひと味違う6月のあんじゃね学校でした。最後の「帰りの会」では「もっと遊びたい」と物足りない子や、「ここに泊まってみたい」と宿泊を期待する子がいて、こどもたちがヨケノBASEをすっかり気に入ってくれた様子でした。今後は金野地区の魅力を満喫できるように宿泊プランを考えていきたいと思います。

今回の「食泰プロジェクト」(こどもたちと泰阜村の旬のものを手づくりで食べること)では旬の梅を使ったおやつを作ろうと思って、もともとあった材料の小麦粉・油・はちみつ・牛乳でこどもたちとパンケーキみたいなものを作りました。梅が苦手で食べられない子が何人かいましたが、おかわりがほしい子もいて、完食できました。好き嫌いがあるかもしれないけど、なんでも試してみると思えるようになれたらいいなと考えさせられた食泰プロジェクトでした。