あんじゃね学校「みんなで植林活動!」が開催

こんにちは。地域教育「あんじゃね自然学校」を担当のだいちゃんです。

みなさま!毎月グリーンウッドが行っている泰阜の小学生向け活動「あんじゃね学校」をご存知でしょうか。泰阜のこどもたちが村の暮らし・文化・歴史・自然体験を通じて地元(泰阜)を身近に感じられる子を育むという思いで行っております。

今回は「みんなで植林の様子」をお伝えします。

今年度最後のあんじゃね学校は、みんなが関わるあんじゃねの森の植林活動です。年間を通してたくさん遊ぶあんじゃねの森が、この先も豊かな自然を維持できるようにみんなでお手入れをします。また、森のために今回は小学生の参加者だけではなく、保育園児のこどもたちと保護者、そしてカンガルークラブ(村のおかあさんたち)の皆さんも集結しました。

初めにカンガルークラブの方が、絵本の読み聞かせをしてくださいました。森が舞台の絵本です。森の中での読み聞かせは、風のヒューヒューという音や、山鳥のガサガサという音が聞こえてまるで絵本の世界にいるみたいです。小さい子も、大きい子も真剣です。

続いて、いよいよ植林です。こどもたちは「早くやろう」「大きい木を植えるぞー」とやる気に満ち溢れていました。みんなが植える苗は小楢(コナラ)の木です。この木は大きく育つとどんぐりがなります。また、カブトムシやクワガタが寄ってきたりと多様性の森に繋がります。植林をする意味と、道具の使い方を理解して活動がスタート!

木が育つ30年後の未来を想像しながら、それぞれ場所を決めて穴を掘ります。「土が固い!」「ツルハシってどうやって使うんだっけ?」と慣れない道具を使いながらも頑張っていました。

自分の植えた木がわかるように目印として名前を書いた竹杭を植えました。「僕の木なんだ!自分の分身ができたみたい」「毎回森に来たらお水をあげるんだ」と植えた木を大切にそうに満面の笑みで話していました。

約30本の広葉樹を無事に植えることができました。今回の植林は、こどもたちの森に対する意識が少しでも、ただの遊ぶ場所から一歩進んで自分たちで守っていく場所に変化・きっかけになってほしくて行いました。いつも自然の中でたくさん遊んで、自然の恵みをもらって、時に自分たちも自然に還す(今回は植林)という自分たちも自然の一部である、この循環を少しでも感じてくれたら嬉しいです。きっと、その意識はSDGsと呼ばれている持続可能な社会づくりに繋がります。そして、いずれ村を背負っていくこどもたちには、ぜひ知ってほしいことだったので一緒に植林ができてよかったです。

また、一緒に植林をしたみんなと数年後に「大きく木が育ったね」とあんじゃねの森で語り合える日が楽しみです。以上が3月のあんじゃね学校の報告でした。

今回の3月のあんじゃね学校をもって、2020年度のあんじゃね学校が無事全て終了しました。今年度を終えて思うことは、村のこどもたちに村内の川や森で存分に遊べる機会をたくさん開催できてよかったです。4月当初こどもたちは、新型コロナウイルスの影響で学校が休校になったり、時間差通学になったりと、とても不安な生活をおくっていました。あんじゃね学校も2度開催が中止になりました。しかし、こんな時だからこそ、外に出にくい今年度だからこそ、故郷の自然でたくさんお友達と遊んでほしいと思って万全を期して事業を運営しました。結果的には、川遊び、村の子限定山賊キャンプ、森遊び、地域探検、風土料理づくりと計13本のプログラムを開催することができました。各回に参加したこどもたちは「次回は何をするの!?」「泰阜にこんな遊べる川があるなんて知らなかった」「お友達と野宿をしたことが夏一番の思い出!」「泰阜の色んな地区でキャンプしたい」「今度、森でツリーハウス作りたい!」と毎回素敵な感想を言葉にしていました。今年度たくさん遊んだ故郷の自然と、一緒に全力で遊んだ仲間を大切に想ってくれたら嬉しいです。