フロンティア精神の体現者たち ~逆境を生き抜く力を育てるために子どもの力を信じることを貫き通す~

昨年の秋、母校の大学から依頼があった。
卒業生のインタビューに出てほしい、ということだ。

「北大人群像~フロンティア精神の体現者たち~」という企画サイト。
卒業生を紹介するインタビュー&動画サイトだ。
サイトの動画を見て、その質の高さに驚く。
私の住む村や職場がどのような映像になるのかという興味もあった。
しかし、同じページに宇宙飛行士の毛利衛さんなんかもいて、正直なところ私なんかでいいのかなと想ったのも事実。
よくよく見れば、各学部から一人ずつ代表者のように登場している。

現在の学科長のメールには「辻君がユニークな卒業生1位」と記してあった(笑)
その後、広報担当者からの話をかけあわせてみると…
教育学部が輩出するイメージとはかけ離れた、奇想天外な生き方をしている卒業生、というのが、私の理解だ(笑)
それでも、素敵な生き方をしている学部卒業生はいくらでもいるなかで、ほんとに俺なんかでいいのかな、と戸惑いもした。
しかし、一生に一度のお誘いだ。
よしやってみようと、承諾の返信を送った。

それから4か月。
公開された公式サイトのページを見た。
俺、老けたなあ(笑)
それが最初に想ったことだ。
映像は正直だということだろう。
同時に、なんだかすごく感動した。
自分に、ではない。
素敵な音と映像に、だ。
まずい顔を話の内容を、完全にカバーしてくれている。
そして、私を信州へと送り出してくれた、北の大地のソコヂカラに。

インタビューテキストと、2種類の動画(ショートバージョンロングバージョン)の3つで「1セット」と感じた。
ショート動画で収録できないことを、ロング動画に収録。
それでも収録できないことは、テキストに掲載されている。
基本的には北大の学生や、北大を目指す高校生に向けた企画だ。
北大のPRの意味合いが強いので、「北大愛」をかなり語っていることはご容赦を。

しかし、私は北大PRだけのつもりで依頼を受けていない。
とりわけ動画の後半部分で強めに話した「関係性の学力」は、全国のこどもや若者への炎のメッセージであることは、お気づきになったと想う。
「暮らしの学校だいだらぼっち」でも、「信州こども山賊キャンプ」でも、そして私が受け持つ数々の大学の授業でも(対面だろうがオンラインだろうが)、この関係性の学力を培ってもらうために、渾身の力を振り絞ってきた。
今回の企画を通して、この想いが世に出ることは、本望だ。

誰も知らない土地で挑戦したいと
雄大な自然に抱かれた北海道へ

・・・福井県の自然豊かな田舎で生まれ、子どもの頃から山登りや川遊びをして育ったので、北海道の雄大な自然への憧れがありました。また、人生の大きな選択肢において、誰も知らない土地で挑戦してみたいというアウトロー的な気持ちもあったので、同級生たちが東京や大阪、名古屋などへ進学を希望する中、私は北海道大学を目指しました。もともと地元が豪雪地帯だったので、周囲からは「なぜわざわざ北へ行くの!?」と驚かれましたね(笑)

受験当時は今のように豊富な情報がなく、思い描いていた北大は、大平原にぽつんとあるような北海道のイメージそのものでしたが、初めて訪れた時は「札幌がこんなに大都会なんて!」とびっくりしました・・・

こんな感じでインタビューテキストは始まる。
32年前のまさにこの時期、私は北へ向かった。
そして28年前のこの時期、北をあとにして信州に。
ぜひご笑覧いただきたい。

●北海道大学特設サイト「北大人群像~フロンティア精神の体現者たち~」
https://www.hokudai.ac.jp/interview/

●北大人群像第10回 ~教育学部卒 辻英之 インタビュー(テキスト)~
https://www.hokudai.ac.jp/interview/10_tsuji.html

●YouTube北大公式チャンネル「北大人群像」ショートバージョン
https://youtu.be/SHM96o4EEaI

●YouTube公式チャンネル「北大人群像」ロングバージョン

代表 辻だいち