暖かな陽気が続く2月…一昨日キャンプのボランティアで来てくれている相談員たちと、こども達が食べる「山賊味噌」を作りました!山賊味噌とは、山賊キャンプで出される調味料の味噌なのですが、なんと!山賊キャンプで食べられる味噌はすべて手作りで作られているものなのです!今回は相談員から「やりたい!」との声を上げてくれたので、私たちが行う日にボランティアにはるばる来てくれました。
たっぷりの水を大豆に吸わせて、じっくり、じっくりと煮た後、豆をつぶします。今回は「味噌切り機」というミンサーを使いました。豆を入れてハンドルを回せば、どんどんつぶれた豆が出てきます。
一方では塩切麹づくり。麹と塩をしっかり混ぜ合わせます。麹をずっと触っていると、手がツヤツヤに!少しの時間での変化に感動です!
つぶれた豆と塩切麹ができたら、お互いを混ぜ合わせます。豆がほんのり温かく、みんなほっこり笑顔に。もくもくと、ただひたすらに混ぜる時間。普段効率が重視される生活の中で、つかの間のひと時です。
しっかり混ぜ合わせたら、味噌でおだんごを作って、樽に投げつけます!投げつけながらいれることで余分な空気が抜けて、保存しやすくなるのです。
出来たら平らにして、中に重しを入れます。おいしい味噌になりますように!と願いを込めてしっかり蓋をしたら完成です。
今回仕込んだ量は、なんと70キロ!!!1年間寝かせてから、来年の冬キャンプで食べ始め夏キャンプで食べ終わる計算です。夏冬合わせて約1100名のこどもたちがこの味噌を食べます。夏キャンプでは味噌汁が熱中症予防によく効くとのことで、一日一回作ることをこどもたちに呼びかけています。
山賊キャンプでは食材の約8割は泰阜村で作られた食材を利用しています。そこには食の安全性が問われている中で「顔の見える農家さんから購入したい」との思いがあったり、どんな人が作っているのか、私たちを通して作り手の思いを知ってほしいとの考えがありました。この味噌も同じで、味噌が自分たちで作れるなんて知らないこどもたちに、「味噌って作れるの?!」と知ってほしいし、手作り味噌のおいしさを知ってほしいなと思います。そうした発見を通して、キャンプの工作やご飯づくりなど、自分たちの手で作る楽しさに繋がっていけば嬉しいですね。今から1年後が楽しみです!
地域での子育てに関心を持ち、2014年に新卒でグリーンウッドに就職。大学時代、間伐ボランティアをやっていたことから、現在は泰阜村の森林を生かした活動に関心がある。また妊娠・出産を経て、子育てに奮闘中。2児の母。